ヒノデ 8x25-T2 詳細説明

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28,900円(税・送料・手数料込)

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三年間、通常使用の範囲内で故障した場合、無償で修理いたします。

詳細

対物レンズ有効径 : 25mm(EDレンズ)
倍率 : 8倍
実視界 : 6.3度
アイレリーフ : 15mm
明るさ : 9.7
レンズ、プリズムのコーティング: 全面マルチコート(7層) 撥水・ハードコート
最低合焦距離 : 3.0m
・重さ : 298g
・サイズ : 横 107mm × 縦 115mm × 厚さ 39mm(ページ下方に写真あり)
・ボディ : アルミ (ピントノブもアルミ)
プリズム : ダハプリズム、Bak4、BK7、ぺシャンプリズムに誘電体多層膜、シュミットプリズムにフェイズコート
・生産国 : 日本
・カラー : ブルー(D1のネイビーブルーよりも少し明るい、鮮やかな青)

眼幅調整範囲 : 55~72mm
・防水性能 : 深さ3mの水中で、3分間 (窒素充填防水)
・付属品:ソフトケース、対物キャップ、接眼キャップ、ストラップ(いずれも、このページの下方に写真があります。

※他の商品と比較するのに便利なスペック表はこちらをごらんください。

大会場でのコンサートやイベントに適したスペックとは?

近年、スタジアム(ドーム)やアリーナなど、大会場で行われるイベントが増えました。大規模な野外フェスも増えています。会場の大型化にともない、双眼鏡へのニーズは増え、より高い倍率が必要とされています。

ヒノデとして最初におすすめしたいのは、コンパクトな5x21-A6です。しかし、1万人以上の大規模会場では、さらに倍率がほしくなることもあるでしょう。手ブレの影響を考えると、倍率は8倍くらいまでが現実的です。また、ライブイベントにおいては使い勝手も重要ですから、あまり大きく重い双眼鏡では困ります。

そこで私たちが提案したいのが、このヒノデ8x25-T2です。8倍25mmのコンパクト双眼鏡です。はコンサート用に適したサイズで、重さも298gと十分にコンパクトです。8x25なら明るさもある程度確保できます。

広い視野が欲しい劇やミュージカル、ホールコンサートと、倍率が欲しいスタジアムやアリーナでのコンサートでは適切な双眼鏡が違うのです。実際の見え方については、下記のリンクが役に立ちます。

 ・「見え方の違い(観劇編)
 ・「見え方の違い(コンサート編)
 ・「見え方の違い(スポーツ編)

防振双眼鏡という選択肢もあるけれど・・・

スタジアムやアリーナの後ろほうの席は、ステージから100m以上離れている席もあります。そうなってしまうと8倍では、目当てのアイドルやアーティストの顔をアップで見たいというニーズには、応えられません。

そのニーズに応えるために、10~15倍の高倍率が必要ですが、その場合、手ブレの補正は必須になります。手振れ補正のない10倍以上の双眼鏡を使ったとしても、視野のブレが大きいため、細かいところを見ることはできません。ユーザーの皆さんもそれに気づき始めたようで、最近、ライブ用に防振双眼鏡を手にする人も少しずつ増えています。

防振双眼鏡は非常に高価で、多少重いです。また、いつも電池の残量を気にしていなくてはなりません。8倍でもその顔が誰なのかは十分わかりますし、表情もわかります。8倍という十分な倍率、軽さ、コンパクトさ、というバランスで言えば、8x25-T2は、ベストの選択の一つと言えるはずです。

スポーツ観戦で使うには視野が狭すぎる「高倍率」

双眼鏡は、倍率が高くなればなるほど、視野は狭くなります。例えば、この8x25-T2は8倍ですが、視野6.5度です。5X21-A6は10度あります。角度で言えば1.5倍、面積にすると2.3倍以上の違いがあります。

10倍を超える倍率はなおのことです。一般的な12倍の防振双眼鏡は、視野が4.2度しかありません。面積で比較すると、5倍の双眼鏡の約1/6しかカバーできないことになります。

サッカーやラグビー、アメフトなどのフィールドスポーツでは、10倍以上では狭すぎるため、ゲームを追うことができません。野球の場合は、例えば東京ドームの3階席(マウンドまで100m前後)から見る場合、8倍でもピッチャーとキャッチャーを同一の視野に収めることができません。ピッチャーを見ていたら、ホームランの瞬間を見失ってしまいます。

フィギュアスケートやバスケ、バレーボールの観戦の場合は、客席からコートまでの距離が近い(最大でも40mくらい)こともあり、やはり、高い倍率では見える範囲が狭すぎて使い物になりません。

スポーツの場合は、会場が大きかったとしても、オススメするのは5~6倍の低倍率双眼鏡です。たいていの場合はそれでご満足いただけるはずです。それを使ってみて納得いかなければ、この8x25-T2や、防振双眼鏡にチャレンジしてみてください。

自然観察、野鳥観察に適したスペックとは?

8x25というスペックは野鳥観察にも最適です。

オールマイティな6x30ーB+あたりを使えば、野鳥などの自然観察は十分楽しめます。また、野鳥観察初心者や野鳥を撮影する方々にとっては、視野の広い5x21ーA5は非常に便利な道具でしょう。

しかし、より深く観察を楽しむなかで、もう少し倍率がほしくなることがあります。実際、本格的な野鳥観察で最も使われているのは8倍の双眼鏡かもしれません。

ヒノデのラインナップで考えれば8x42-D1ということになるかもしれませんが・・・

8x42(ひとみ径5.3mm 明るさ28)は双眼鏡としては一般的なスペックです。今でも8x42を野鳥観察や自然観察のスタンダードと考える人は多いです。しかし、探鳥会などのフィールドでは8x32というひとみ径4mm(明るさ16)のスペックが最も多く見られます。よほど気にする人でなければ、8x32で明るさが十分に確保できるという事でしょう。

日の出光学でもこのT2の前モデルとして、8x32ーT1という鳥見用の双眼鏡を販売しており、大変ご好評をいただいておりました。

ヒノデ8x32-T1

そんな中、8x25というひとみ径が3mmのスペックで野鳥観察を楽しんでいる方を見かけるようになりました。コンパクトさが魅力なのでしょう。

ここ30年で大きく進化したコーティングのおかげで、光線の透過率は大きく上がりました。おそらくユーザーの方々も、進化したコーティングの恩恵を実感しているのでしょう。

もちろん個人差はありますが、明るさに関してはヒノデスタッフの実感も同じです。十分に良いコーティングを採用している双眼鏡であれば、8x25(ひとみ径3mm)でも、明るさが足りないという不満はそれほど感じません。

8x32というスペックは多くの場合500g前後の重量があり、歩きながらの観察の場合、フットワークの邪魔になります。逆に、ひとみ径4mmという明るさにメリットがあるシチュエーションは、夕暮れ時の森の中など、決して多くはありません。それならば8x25(ひとみ径3mm)を選ぶか、8x32(ひとみ径4mm)を選ぶかというのは、使い方や好みの問題、ということになるでしょう。

写真で見る8x25-T2

↑まずは前から
↑うしろから。
↑ピントノブの反対側についている三脚固定ネジには、ふたがついています。これをはずすと、ネジ穴が露出します。このネジ穴に、ビノホルダーと呼ばれる金具(別売)をつけて、三脚に固定することができます。
日の出光学では、三脚、雲台や、ビノホルダーの取り扱いがありません。現状では、コーワさんのKB1-MT、ビクセンさんのビノホルダーMH、ニコンさんのTRA-3という商品がお勧めです。(下写真はニコンさんのTRA-3です)
↑ビノホルダーで固定した状態です。
↑ツイストアップタイプの目当て。左側が縮んでいる状態。指で回転させると伸びて、右のようになります。
↑ボディはアルミ製。握りやすくショックに強い、軟質プラスチックで全面をカバーしています。ウレタン系ではないので、加水分解によるベタつきも起こりにくく、ゴムと違い、白く粉をふくこともありません。
↑T2のサイズです。
↑他機種とのサイズ比較。
↑接眼レンズの7層マルチコーティング
↑対物レンズの7層マルチコーティング
↑ 対物レンズと接眼レンズすべてのレンズのコバを、反射率が極めて低い黒色塗料で真っ黒に塗っています。
↑対物接眼レンズともに撥水コート
↑正面から
↑横から
↑巾着タイプのクッション性があるソフトケース付き
↑ソフトケースのふたを閉めたところ
↑ひとみ径はきれいな真円を描く

商品企画ストーリー

ある日の社内会議の模様です。


「8x42-D1は星見用の双眼鏡として、多くのお客様に支持されています。では、鳥見用は? ということで発売したのが、8x32-T1でした。」

5x21-Aシリーズでは足りない方に向け、鳥見用としてこちらも多くのお客様に使っていただいてます。」

野鳥撮影の補助なら5x21ほど便利な機種はないけど、本格的な野鳥観察には8倍くらい欲しいこともあるね。」

「そう思って開発したのが、8x32ーT1でした。コーティングの進化のおかげで、30mmで暗く感じることはまずありません。」

「コーティングが進化して、光線透過率がどんどん上がってるよね。多少暗いシチュエーションでも瞳径5mmは必要ないし、さらに言えば、4mmもなくてもいいのかもしれない。倍率8倍だとしても、大きくて重い8x42はもちろん、8x32である必要もないかもしれない。」

「それはまた思い切った意見ですね。まだまだ野鳥観察のフィールドでは8x32が主流ですが、たしかに8x25を使っている人も出てきていますよね。」

「まあ実際使ってみれば、軽くて使いやすいからね。荷物にもならないし。日没後の森の中とか、本当に薄暗いシチュエーションでなければ、十分使えるから。」

「他社はまだまだ8x32がメインでしょうから、それを一歩推し進めて、野鳥用に8x25を発売するのは面白いかもしれません。」

「そうだよね。「軽さ」と、「薄暗いシチュエーションでも見えること」とを天秤にかけたとき、軽さを選ぶユーザーは結構多いと思う。それに8x25なら、大会場でのライブでも、使ってもらえると思うよ。」

「8倍なら防振機構も必要ないですし、5倍や6倍よりは、表情がわかります。」

「スタジアムやアリーナの後ろのほうの座席は、ステージまで100mあるのが普通だもんね。劇場や中規模会場がせいぜい30~40mくらいなのと比べるとと極端に広い。」

「本当に表情をしっかりとらえたいと思ったら、12倍以上の防振双眼鏡が必要ですよね。」

「でも、大きく重い防振双眼鏡をコンサートに持っていくのはちょっと辛いよな。値段も極端に高いから、なかなか手が出ないし。」

「逆に防振機構のない、普通の双眼鏡としては、8倍が限界ですよね。10倍だと手ブレの影響が大きくて、数分使うだけで疲れちゃいますから。」

「そう考えると、スタジアムやアリーナでのライブで使う双眼鏡として、8x25は理想に近いスペックですね。」

「そうだね、防振双眼鏡を除けば、最適な双眼鏡かもしれない。」

※ 同じスタジアムやアリーナでも、スポーツ観戦の場合は8倍は少し過剰な倍率です。双眼鏡は倍率が高ければ高いほど、見える範囲が狭くなります。低倍率の双眼鏡は、像そのものは少し小さくなりますが、広い範囲を見ることができます。スポーツ観戦においては、ある程度広い範囲が見える方が使いやすいです。詳しくはこちらのコラム「機種による見え方の違い(スポーツ観戦編)」で。