ヒノデ 6x21-N3 詳細説明

価格

12,900円(税・送料・手数料込)

  ホワイト   ブラウン   ピンク

ご注文の方は、色をお選びのうえ「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。

観劇、ライブ、スポーツ観戦で

・コラム「見え方の違い(劇・ミュージカル・歌舞伎編)
・コラム「見え方の違い(コンサート編)
・コラム「見え方の違い(スポーツ編)

用途がはっきりと決まっている方には上記のコラムが大変参考になりますので、是非ごらんください。

特に、宝塚や劇団四季、2.5次元、歌舞伎などの劇やミュージカルでの使用には最適で、非常に高い評価をいただいております。

返品・保証について

一ヶ月間、いかなる理由でも返品を受け付けます。(詳しくは保証、返品、交換、修理をごらんください。)商品には全て自信がありますが、とりあえず一度手にしてみて、お気に召さなければご返品していただいてかまいません。その場合は、即時返金いたします。

一年間、通常使用の範囲内で故障した場合、無償で修理いたします。

・傷やゴミ、光学系の品質など、日の出光学の考える双眼鏡の品質についてはこちらをごらんください。

詳細

対物レンズ有効径(口径) : 21mm
倍率 : 6倍
実視界 : 8度
アイレリーフ : 14mm
明るさ : 12.25
レンズ、プリズムのコーティング : 全面マルチコート
最短合焦距離 :3.5m
・重さ : 192g
・サイズ : 横 108mm × 縦87mm × 厚さ 48mm(ページ下方に写真あり)
プリズム : Bak4
・カラー : ホワイト ブラウン ピンク
・生産国 : 中国 (日本国内にて検査)
眼幅調整範囲 : 58~70mm
・防水ではありません。 
・付属品:ソフトケース、接眼キャップ、ストラップ
・三脚取り付け用のネジ穴 : なし

※他の商品と比較するのに便利なスペック表はこちらをごらんください。

図と写真でみる、ヒノデ6x21-N3

内部構造や詳細なサイズ、ストラップのつけ方など、各パーツについて、写真と図で、ヒノデ6x21-N3を解剖しました。こちらをクリックしてごらんください。

お客様の声(前モデルを含む)

Nシリーズを使用したご感想、たくさんいただいております。こちらにまとめてありますので、ぜひご覧くださいませ。

 ・お客様の声(ヒノデ6×21-Nシリーズ)

ヒノデ6x21-N3 詳細解説

ヒノデ6X21-N3は、これまで多くの方々にご愛用いただいてきた、ヒノデの入門用双眼鏡「Nシリーズ」の最新機種です。Nシリーズは、Aシリーズの弟機種という位置づけで、像の美しさ、使い勝手の良さはそのままに、お求めやすい価格を目指しました。

また、ヒノデ6X21-N3は、Aシリーズよりも20%軽い重量に仕上がりましたので、少しでも軽くて、本格的に見える双眼鏡が欲しいという方にも最適です。

よく見えるのはもちろんのこと、軽く、使い勝手がよい6X21-N3は、コンサート、スポーツ観戦、山歩きやハイキングと、どこに持っていくにも邪魔になりません。ジョガーパンツやデニムのポケット、ハンドバッグにもらくらく入ります。

6倍は「明るい!」 6倍は「広い!」

私たちは「6倍で十分だ」と言いたいのではありません。「6倍だからこそ良く見える」ということを伝えたいのです。5~7倍(低倍率)のほうが、8~10倍(高倍率)と比べて、明るく、広く、使いやすいのです。

(これは体感していただくのが一番なのですが、理論的なところに興味がある方は、コラム「低倍率が実現する明るさ、見やすさ」をごらんください。)

たとえば、本格的なバードウォッチングなら、やはり、8倍前後の倍率が欲しくなります。(※1)

しかし、ハイキングや山歩きのお供に持って行き、鳥、草花、蝶や星空などを楽しんだり、コンサートやスポーツ観戦に持っていくなら、低倍率(5~7倍)が良いでしょう。低倍率の良さは、

・とても明るい。
・視界が広く、どこを見ているのかわかりやすい。
・手振れの影響を受けにくい。

という点です。

倍率5倍6倍8倍10倍
明るさ17.612.26.894.41
視界の広さ10度8度6度5度
対物レンズの口径は全て同じ、21mmで比較しました。

たとえば、コンサートに行ったとき、双眼鏡の視野が暗いと、アーティストの表情はよく見えません。また、倍率が高いほど手ブレの影響が大きいので、詳細はさらに見えづらくなります。「より詳細な表情を見たい」と思って、より高い倍率を選んでしまうのですが、良い結果は得られません。

私たち日の出光学は、5~7倍くらいの双眼鏡はバランスがよく、多くの人に双眼鏡の良さを感じていただける仕様だと信じています。しかし、一般的には、5~7倍の双眼鏡はそれほど多くは売られていません。以前は結構あったのですが・・・。その理由は、このページの下の方にある「商品企画ノート」に詳しく書きました。本当に残念なことです。

※1:本格的なバードウォッチングなどで8倍前後の倍率が必要な場合、私たちは、25~40mmの口径をおすすめしています(日の出のラインナップで言えば、ヒノデ8x25ーT2や、ヒノデ8x42-D1ですね)。8倍で、十分な明るさ・見やすさを確保するためには、少なくとも25mm、場合によっては30~40mmの口径が必要だからです。レンズが大きくなると、ボディも大きくなり、重さは300~1200g程度になります。

6倍はこんなに見えるんです。

「6倍ではたいして大きく見えないのでは?」

もっともな疑問です。しかし、コラム『双眼鏡の選び方』を読んだ方なら、30倍や100倍が欲しいとは思わないのでは?

「確かに30倍は高すぎるけど、6倍では低すぎるんじゃない?」

そうでしょうか? では、実際に6倍の視野が肉眼と比べてどのくらい大きく見えるのか、ごらんください。

かなり細かいところまで見えてくるのがわかると思います。

下の紙筒を使う方法も、リアルな倍率と視界を体験するのにオススメです。

※ 観劇やコンサートでの見え方や5x21-A68x25ーT2との見え方比較については下記のページが参考になります。

・コラム「見え方の違い(劇・ミュージカル・歌舞伎編)
・コラム「見え方の違い(コンサート編)
・コラム「見え方の違い(スポーツ編)
・「スペック比較表

5x21-A6(Aシリーズ)との違いは?

A6と比べて安価であるぶん、性能には違いがあります。

・倍率と視野の広さは6倍(8度)です。

倍率が高い分、A6(10度/5倍)と比較して視野が少し狭いです。しかし、一般的な8倍(6.3度)や10倍(5度)の双眼鏡と比べれば十分な広さがあり、A6同様、1000~3000人規模の会場で、劇やミュージカル、ライブを楽しむのにも十分な広さです。(詳しくは、コラム「見え方の違い(劇・ミュージカル・歌舞伎編)」をごらんください。)

A6が直径20mmほどの大きな接眼レンズを特長としているのに対して、N3の接眼レンズは直径13mmと一回り小さいです。その分、大きいレンズならではの覗きやすさはなく、アイレリーフも短くなりました。一方で、接眼レンズを小さくしたことにはメリットもあり、重量が192gと、Aシリーズよりも40g以上軽くなりました。

もちろん、一般的な同サイズの双眼鏡と比べて覗きにくいという事はありません。アイレリーフも14mmありますから、目からメガネレンズまでの距離がそれほど離れていなければ、メガネの上から使用することも可能です。逆にAシリーズの大きな接眼レンズが、コンパクトとしては極めて珍しいのです。

商品企画ノート ~N3ができるまで

Nシリーズは、「良く見える、使いやすい双眼鏡をよりお求めやすい価格で」というテーマで企画されました。Aシリーズの弟モデルという位置づけです。今回、五年ぶり二度目のモデルチェンジにあたって、私たちは今一度、そのコンセプトに向き合うことになりました。

「NシリーズはAシリーズの弟ですから、基本的に、価格以外はAシリーズと同じ考え方で作るわけですよね。」

「そうだね。Aシリーズのコンセプトは、

って感じかな。」

「それに加えて、A6へのモデルチェンジ以降は、

が加わりました。」

「確かに。AシリーズはA6になって、そういうスペックに表れない部分が大きく進化したよね。」

「Nシリーズは、そのコンセプトはそのままに、より安価な双眼鏡ということになります。」

「コストを下げるわけだから、何かをあきらめる必要がある。何をあきらめるかが問題だね。」

「Aシリーズを他の双眼鏡と比べたとき、一番コストをかけてるのは、あの大きな接眼レンズです。逆に、あれをそのままにしてコストを下げるのは不可能でしょう。」

「うーん、確かに。でも接眼レンズを変えるとなると、アイレリーフの長さや覗きやすさが犠牲になるよなあ。」

「アイレリーフはメガネと併用する人以外にはそれほど関係ないです。」

「でも覗きやすさが犠牲になるのはどうにもならないよなあ。」

「ある程度設計に工夫をすれば、小さい接眼レンズでもある程度見やすいものは作れます。」

「いやいや。やっぱり限界はあるでしょ。」

「それはありますよ。でも、かつてのS1の接眼レンズみたいに、小さくて、A6ほどの見やすさはないけれど、普通のコンパクト双眼鏡と比べたらかなり見やすいものは作れますよね。」

※S1は、かつて、Aシリーズの上位モデルとして作られた、双眼鏡愛好家向けのプレミアムモデルです。「最高の見え味」「小さな巨人」「予想を超えた光学性能」など、素晴らしいご感想をたくさんいただきましたが、Aシリーズの進化と共にその役割を終え、惜しまれながら2021年に生産終了しました。

6x21-S1のアマゾンレビュー(新しいタブが開きます)

「確かにS1のレンズ設計は素晴らしかった。レンズは小さかったけど、アイレリーフも14mmあったし、何より像がシャープできれいだったよ。」

「S1はボディも丈夫で、可動部の動きもしっかりしていました。プラスチックだから安っぽく見られることもあったけど、中のレンズやプリズムは、落下などの衝撃でズレてしまうことが非常に少なかったです。」

「S1良かったよねー。今となってはA6にかなわないけど、満足度は高かったよなあ。」

「ひょっとして、S1をベースにN3を作ったら良いものになるんじゃないですか?」

「いやいや、N3は1万円前後で作るのが目標なんだよ。S1とはずいぶん値段が違うじゃない。」

「S1には愛好家向けのプレミアムモデルだったので、特殊加工したプリズムを使ったり、全てのレンズとプリズムに高級機並みの8層マルチコートを施して、コバを墨塗し、遮光環も対物レンズ下に3枚入れてました。」

「笑えるくらい徹底した仕様だったね(笑)」

「こんなマニアックな仕様、N3には必要ないでしょう?」

「なるほど。たしかにそれを普通の仕様にすれば、目標価格をクリアできるかもしれない。これはアリかもね。」

早速、工場に試作と見積を依頼しました。仕様については再考し、付けづらいといわれていてたストラップや、耐久性が低かった目当てゴムの仕様を変えました。上記のマニアックな仕様はほとんど通常仕様に変更しましたが、効果の大きかった3枚の遮光環については、S1の仕様を引き継ぎました。

「いい感じに仕上がったでしょう? とにかくよく見えるし、コンパクトで軽いのに、全体的にしっかりしてます。」

「うまくまとまったね。グッドバランスだよ!」

3枚の遮光環