ヒノデ 6x30-B+ 詳細説明

価格

32,800円(税・送料・手数料込)

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改善しました

※2021年5月のロットから2つの改善をしております。それに伴い、価格も変更いたしましたのでご了承ください。

1,ビノホルダーが使用可能になりました。これにともない、下写真のように矢印部分に8mmほどの突起ができました。

2,プリズムにスリットがはいり、ゴーストが低減されました。

返品・保証について

一ヶ月間、いかなる理由でも返品を受け付けます。(詳しくは保証、返品、交換、修理をごらんください。)商品には全て自信がありますが、とりあえず一度手にしてみて、お気に召さなければご返品していただいてかまいません。その場合は、即時返金いたします。

一年間、通常使用の範囲内で故障した場合、無償で修理いたします。

・傷やゴミ、光学系の品質など、日の出光学の考える双眼鏡の品質についてはこちらをごらんください。

詳細

対物レンズ有効径 : 30mm
倍率 : 6倍
実視界 : 8.4度
アイレリーフ : 20mm
明るさ : 25
レンズ、プリズムのコーティング: 全面マルチコート(7~9層) 撥水・ハードコート
最低合焦距離 : 4m
・重さ : 482g
・サイズ : 横 161mm × 縦 105mm × 厚さ 51mm(ページ下方に写真あり)
プリズム : Bak4
・カラー : ナチュラル
・生産国 : 中国 (日本国内にて検査)
眼幅調整範囲 : 50~70mm
・防水性能 : 深さ3mの水中で、3分間 (窒素充填防水)
・付属品:ソフトケース、対物キャップ、接眼キャップ、ストラップ(いずれも、ページ下方に写真あり)
・三脚取り付け用のネジ穴 : あり

※他の商品と比較するのに便利なスペック表はこちらをごらんください。

幅広い用途にお使いいただけます。

明るく、シャープな見え味は、同価格帯の双眼鏡との比べて、群を抜いており、ポロのフラッグシップといえる仕上がりです。また、防水なので、アウトドアでの使用も安心です。作りも頑丈なので、長くお使いいただけます。

景色を眺めたり、鳥や植物を観察したり、コンサートやスポーツ観戦にも良いでしょう。視野が明るいので、天体観望にもおすすめです。482gと軽量なので、使うときにはそれほど重さを感じません。男女を問わず、快適にお使いいただけます。

ソフトケースに入れた状態で、500mlのペットボトル一本よりちょっと軽いくらいの重さです。これを不便と感じる場合は、30mm以上の本格的な双眼鏡を使用するのはあきらめてください。20mm台のコンパクトな双眼鏡(A5N2A+など)を手軽にお使いになることをお勧めします。

抜群の解像度を誇る、本格的な双眼鏡

口径30mmという大きさは、軍隊などでも使われる本格的なサイズです。当然、ヒノデ5x20-A5のような、20mm台の双眼鏡と比べれば重くなりますが、その分明るく、解像度も上がります。もちろん、口径が大きければ必ず明るくなり、解像度が上がるというわけではありません。高品質のレンズ、プリズムや、優れたコーティングが必要になります。

その点、このヒノデ6x30-B+は、全てのレンズ、プリズムにマルチコートを施しています。マルチコートということだけであれば、特に目新しい仕様ではありませんが、B+では、7~9層のハイクラスなマルチコートを採用しております。

B+で採用したマルチコートは、レンズやプリズムの全ての面に7~9層のそれぞれ異なる特性のコーティングを施す、特殊なコーティングです。それぞれの面のコーティングは、光学系全体でベストのカラーバランスになるよう、計算されています。ですから、レンズに反射される光の色は、面によって異なります。

このコーティングは、20万円を超える高級双眼鏡に使用されているものと同等で、ポロ双眼鏡として、対物レンズ、プリズム、接眼レンズの全ての反射面にこのコーティングを施すのは、世界で初めてといっていいかもしれません。

さらに、対物レンズと接眼レンズの外気に触れる面に、撥水・撥油コートを採用。油性ペンをもはじく強力なコーティングで、皮脂や水からレンズを守るだけでなく、万が一汚れた場合も簡単に汚れを拭き取ることができます。

もちろん、レンズの材質はすべてガラスで、プラスチックレンズ(詳しくはコラム「樹脂レンズについて」)は使っておりません。プリズムはBak4という高性能なガラスを使っています。

倍率を6倍でおさえ、口径が30mmあり、コーティングや、レンズ・プリズムの材質で手を抜かないという、当たり前のことを積み重ねた結果、驚くほどに解像度が高く、明るい双眼鏡ができました。この見え味は、双眼鏡マニアの方々も驚くほどです。

非球面レンズを採用した、ヒノデのフラッグシップ

B+では、接眼レンズの一枚に、非球面レンズ(Aspherical Lens)」を採用しました。前モデルと比較したとき、違いは像の周辺部に表れます。周辺部においてもピントが合い、ゆがみの少ない像は、まさに、ヒノデのフラッグシップモデルと言えるクオリティーです。

B+の試作機を手にしたとき、前モデルと比べて周辺の像がはっきりし、平面性が際立った良い像を見て、私たちは非球面レンズの効果を実感しました。ただ、驚くほどすごいかというと、「まあ、良くなったな。」という感じでした。

驚いたのは、B+をしばらく使った後、前モデルを覗いたときでした。

「あれ?こんなにすっきりしない感じだったっけ?」

とくに、双眼鏡を左右に大きく動かしたときに、視界に大きな歪みを感じてしまいます。それまでは、ほとんどはなかったのですが、一度B+に慣れてしまった目には、前モデルが不満に感じられてしまうのが一番の驚きでした。

再度B+に持ち替えると、周辺まで歪みのない像は、視野が広がったかと錯覚するほどでした。このとき私たちは、「これこそ、ヒノデBシリーズ最終形だ!」と確信しました。あなたも一度、覗いてみてください。6x30というスペックの、一つの完成した形がここにあります。

ハイブリッド非球面とは?

6x30-Bシリーズの改良として、非球面レンズを使うことを検討した時、私たちはまだ、非球面レンズに対してあまり良い印象を持っていませんでした。

安価な双眼鏡に採用されるプラスチック製の非球面レンズは質が良いとは言えず、像のシャープさが損なわれる原因となります。かといってガラスで作る非球面レンズはコストがかかりすぎるため、現実的ではありません。

プラスチックとガラスの間に、ハイブリッド非球面(複合非球面)と呼ばれる非球面レンズがあります。ここ十数年の間にカメラレンズにも採用されている技術なので、カメラ愛好家にはよく知られていますが、これは、ガラスレンズとプラスチックレンズを貼りあわせた特殊なレンズで、コストは二つの中間よりも安いです。

双眼鏡にも少しずつ採用され始めているハイブリッド非球面レンズですが、やはり半分はプラスチックということで、品質に対する疑念は残っていました。そんなとき、工場で見せてもらったのがこのレンズでした。

「これが非球面レンズですか?」

「そうだね。これはハイブリッド非球面レンズ。この厚い下の層の部分がガラスで、上の薄いところがプラスチック。」

「プラスチックが思った以上に薄い。コンタクトレンズみたいですね。」

「実際、コンタクトと同じくらいの厚さらしいよ。紫外線で硬化するタイプのプラスチックなんだ。」

「ってことは、レンズの貼り合わせに使うタイプの樹脂と同じような感じですか?」

「そうだね。貼り合わせに使うのも紫外線硬化型樹脂だね。」

※双眼鏡の対物レンズには、ガラスレンズを二枚、貼り合わせたレンズが使われています。貼り合わせレンズは、接眼レンズにも多用されています。二枚のレンズを貼り合わせる接着剤として使われるのが紫外線硬化型樹脂です。

「この厚みなら、貼りあわせで使うのとあまり変わらないよね。紫外線硬化樹脂は、ほとんど全ての双眼鏡のレンズに使われてるし、ある程度の歴史もある。これまでも結構あつかってきたけど、問題は出ていないよ。」

「なるほど、これならいけそうですね。これをうちの6x30に入れて、試作を作れますか?」

「もちろん。きっと良い物になるよ。」

こうしてBプラスは生まれました。見え味は上記で説明したとおりです。あなたも非球面レンズの効果を体感してみませんか?

非常に軽量で使いやすい30mmの防水ポロ

この双眼鏡のすばらしい点は、見え味だけではありません。ヒノデ6x30-B+は、ポロ双眼鏡です。口径30mmのポロ双眼鏡は500g前後の重さで作れるため、昔から人気がありました。しかし、防水にしようとするとどうしても重くなってしまいます。

ヒノデ6x30-B+は、プリズムを収めるボディの形状と、組立方法を工夫して、482gと軽量ながら防水性能を備えることに成功しました。

また、ラバーコートのボディは握りやすく、冷たさを感じることもありません。目当ても、現代的で耐久性のあるスライドアップ式です。

可動部分の使用感にもこだわりました。通常、双眼鏡には、ピントノブ、視度調整ノブ、眼幅調整という、3つの可動部があります。それらがよりスムーズに動くよう、通常この価格帯の双眼鏡に使用されるものより、グレードの高いグリースを採用しました。各可動部は、下記のように調整されております。

・視度調整 : ずれにくいよう、少し重めに。しかし、女性の力でも動かせるように調整しました。
・眼幅調整 : ボディの片側だけを持ったときに、もう片側が下がってこない程度の重さを保ちつつ、重くなりすぎないように調整しました。
・ピント調整 : 防水性能を保つため、ポロ双眼鏡のピント調整は、やや重めになりがちですが、ストレスなく、スムーズに動くように、調整しました。

また、2種類のグリースを配合することで夏場の気温の高い条件から、冬場の天体観測など、気温の低い条件まで、広く対応しております。

ヒノデ6x30-B+は、見え味だけでなく、使い勝手を追求した快適な双眼鏡です。

6倍30mmというバランスの取れたスペック

20mm台までの双眼鏡と違い、30mm以上の双眼鏡は、制約が少ないため、用途に応じて、性能や見え味を十分に発揮できるように設計することが可能です。

30~50mmの双眼鏡には、6x30のほかにも、8x328x4010x407x5010x50などなど、様々な口径と倍率の組み合わせが作られています。それぞれに得意分野は異なり、どれが一番使いやすいか、どれが一番優れているか、一概にきめることは困難です。

その中で、最初に手にする本格的双眼鏡として、ヒノデは6x30をおすすめします。理由はバランスの良さにあります。これについては、説明が長くなるので、「双眼鏡の倍率・口径と使い道について」というコラムを書いてみました。そちらをごらんください。様々な口径と倍率の組み合わせが、どんな用途に便利なのかもご理解いただけると思います。

女性やお子様にも優しい設計です。

アイレリーフが長いので、接眼レンズから離れた位置から覗くことができます。目当てをたためばメガネの上からでも使えます。また、目を双眼鏡にくっつけなくてすむので、目の周りやまつ毛のお化粧落ちを気にせずにお使いになれます。女性にはうれしい性能でしょう。

また、目幅をかなり狭くすることができるので、顔の小さい女性や、お子様でも問題なくお使いになれます。逆に、目幅の大きな方でも対応できるように、かなり広くすることもできます。この調整幅の大きさも、この双眼鏡の大きなメリットです。

紹介されました。 (前モデルも含みます)

雑誌『家電批評』で紹介されました。特集「推しを絶対見逃さない本気の双眼鏡」で非常に高い評価を頂いきました。


雑誌『ナビカーズ』で紹介されました。星空を面で楽しむ道具として紹介されています。


縣秀彦編著『日本の星空ツーリズム』で取り上げていただきました。


読売新聞(全国版)家庭欄の特集記事に、ヒノデ6x30が掲載されました!天体望遠鏡などとならび、天体観察に適した双眼鏡として紹介されています。


WEBショップ『双眼鏡倶楽部』で、ヒノデ6x30-B+を取り扱っています。饒田店長の人柄がにじみ出た、詳しい商品説明が特徴です。特に、お客様にインタビューのコーナーは必見です!

双眼鏡倶楽部 トップ


ペンション「スターパーティー」の名物オーナー、木村さんのブログに取りあげていただきました。

スタパオーナー八ヶ岳日記 日の出光学 6×30
スタパオーナー八ヶ岳日記 日の出光学(その2)
スタパオーナー八ヶ岳日記 日の出光学


お客様のホームページでご紹介いただきました。読みやすい文章で、6x30-Bシリーズが紹介されています。

混沌の間 ヒノデ 6x30-B2について


お客様のホームページでご紹介いただきました。非常にマニアックな記事で、6x30-Bシリーズの特徴がわかりやすく説明されています。

(^・^)の保管庫 双眼鏡 ヒノデ・6x30-B1


地元を愛する鍼灸師さんが、近所で見られる美しい野鳥を写真とともに紹介されているホームページ。その記事中でヒノデの双眼鏡をご紹介いただきました。

身心一如 野鳥観察と双眼鏡について

お客様の声 (前モデル(B2、B1)も含みます)

6x30-B+を使用したご感想、たくさんいただいております。こちらにまとめてありますので、ぜひご覧くださいませ。

 ・お客様の声(ヒノデ6×30-B+)

生産国について

生産国は中国です。現在、定価3万円以下の双眼鏡で、日本製というものは非常に少なくなりました。日本製でないことがご心配な方は、コラム「生産国と表示」をごらんください。

写真でみる、ヒノデ6x30-B+

↑ナチュラル
↑サイズです。重さは482g。
↑他機種とのサイズ比較です。
↑高さ10.5cm、横幅16.1cmで、ポロとしてはとてもコンパクトです。となりのDVDと比べると大きさがわかりやすいでしょうか。ボディは軽量さを重視したため、樹脂製です。力のかかるブリッジ部分や合焦機構には金属を使用しているので、耐久性は十分です。
↑大人の男性が持つとこんな感じです。軽くて、握りやすいボディです。
↑接眼レンズはフラットマルチコート。7~9層の膜で、光学系一枚一枚に異なる特性のコートをすることで、光学系全体として、偏りのない色表現を実現しています。そのため、反射光は、反射面により、様々に異なる色となります。
↑対物レンズも同様にフラットマルチコート。接眼、プリズムをあわせた光学系全体でカラーバランスをとっています。
↑透過率は広範囲にわたって95%以上を確保しました。10万円以下の双眼鏡としては異例の数値といえます。
↑瞳径は美しい真円です。
↑ボディはラバーコート。冷たくなりにくく、握りやすいボディです。
↑軸や、ピントを合わせるさいに稼動するブリッジ部分は金属製で耐久性が高く、ピントノブはラバーコートしてあり、滑りにくいデザインです。
↑指でつまんで回転させると伸びて、右のような状態になる、ツイストアップと呼ばれるタイプの目当てです。左側が縮んでいる状態です。
↑横から。
↑昇る太陽とレンズをあしらったHINODEのロゴ。
↑付属の首かけ用ストラップは、ネオプレーンというウェットスーツなどに使われる柔らかい、クッション性のある素材を採用しました。
↑付属の接眼レンズキャップは、柔らかく、フィット感が良いためはずれにくいです。キャップの横にある穴にストラップを通しておけば、使わないときに落とすこともありません。
↑このようにキャップ左側の穴にストラップを通せば、紛失しにくいです。
↑キャップ右側の穴にはスリットが入っていますので、首から提げるときはストラップに引っ掛けるとキャップがはずれにくいです。使うときははずしてしまえば邪魔になることがありません。
↑対物レンズキャップは、はずしたときにも、ボディにぶら下がるタイプです。キャップだけの販売もしております。
↑対物レンズキャップにはヒノデロゴが。
↑しっかりしたソフトケースが付属。裏地はクッション性があります。
↑ふたを閉めるとこんな感じで収まりも良いです。ケース自体にストラップはなく、双眼鏡のストラップをそのまま外に出して使うことができます。
↑もちろん、ストラップを中にしまいこむこともできます。ケースもロゴマーク入りです。
↑化粧箱は日の出光学のお客様でもある、グラフィックデザイナー羽鳥賢一氏(ホームページはこちら)によるデザインです。
↑キャップをはずすと、ビノホルダー用のネジ穴があります。このネジ穴に、ビノホルダーと呼ばれる金具(別売)をつけて、三脚に固定することができます。
↑日の出光学では、三脚、雲台や、ビノホルダーの取り扱いがありません。(上写真はビクセンさんのビノホルダーHです。安価であり、アマゾン等で手に入れやすいです。)

商品企画ストーリー

私たちにとって、30mmの双眼鏡を販売することは悲願でした。スタッフの一人は、8x30の双眼鏡を長い間、メインの双眼鏡として大事に使っていました。

「やっぱりメインは30mmですよね。本格的な見え味、明るさが楽しめるし、大きさや重さにしてもまあ、それほど辛くないですし。」

「そうだね。バランスがいいよね。ぜひともヒノデのラインナップに欲しいよなあ。」

そんなわけで、ヒノデをはじめるにあたって、最初に探したのが30mmの双眼鏡でした。はじめは8倍を探していたのですが、工場をめぐるなかで、6x30双眼鏡に出会いました。

5x21-A5の商品企画ストーリーにも書きましたが、6倍双眼鏡のファンはマニアに多く、特に人気があるのは日本の工場で作られた軍用のポロ双眼鏡です。

その6倍も、軍用双眼鏡でした。この6x30というスペックは、軍用としてはメジャーなもので、国内外の様々な工場でつくられています。明るさも、解像度も高く、何しろよく見えます。私たちは、こんな話し合いをしました。

「6倍がこんなに見えるとは・・・」

「確かに良い見え味ですね、これ。さすが軍用って感じですね。」

「まあ、戦争に使うんだから、性能が低くては命に関わるもんなあ。」

このころから、私達は30mmの双眼鏡にとって理想の倍率は6倍なのではないか、と思い始めました。しかし、軍用の双眼鏡には欠点もありました。

「これ、独立焦点なんですよね・・・」

ピントあわせの仕組みが、独立焦点式といわれるものなのです。通常の双眼鏡は真ん中のピントノブひとつでピントを合わせられますが、独立焦点の場合は、ピントあわせを左右別々にしなくてはなりません。

「マニアの人はまあ、あんまり苦にならないって言う人もいるけどさ、普通の人にはちょっと難しいよなあ。」

「そうですよね。正直僕はちょっと使いにくいと思いました。独立焦点は構造が単純だから、水や衝撃には強いんですけどね。」

「まあ確かに軍用だから、強さは重要だよね。これ、ずっしり重いし、マイナス40度からプラス40度まで耐えられるんだって。」

「凄いですね。でも、僕ら戦争に使うわけじゃないですからね。そこまでの強さは必要ないから、もうちょっと軽くて、使いやすいものがほしいですよ。」


それから私たちは、軽くて使いやすい6x30を作ってくれる工場を探しはじめましたが、なかなか見つかりません。探し疲れた頃、ある工場にたどり着きました。

その工場は、日本国内では最大級の双眼鏡OEMメーカーです。大手カメラメーカーをはじめとして、数多くのOEMを引き受け、10万円を超えるような製品も生産している、非常に技術力の高いOEM工場です。

「6x30のポロが欲しいんです。光学設計は昔からある軍用と同じか、それよりアイレリーフが長ければ文句ないんですが・・・」

「あることはあるんだけど・・・事情があってすぐには作れないんだ。」

そう言って私達に、試作を見せてくれました。それは、理想的なものでした。見え味、重量、強度、品質、どれをとっても理想的な双眼鏡でした。しかもその軽さ、コンパクトさで、防水性能があります。

「これ凄いですね!」

「そうでしょう。本格的なスペックで、よく見える双眼鏡を、できるだけ軽く作りたかったんだ。強さが必要なところには金属を、不要なところには、強度の高いプラスチックを使って軽量化し、シリコンで防水をする。私が作りたくて作った双眼鏡なんだよ。」

私達が考えた結論に、遥かに早くたどり着き、すでに形にしてしまった人がいることに驚きました。

「是非、うちでやらせていただけませんか!」

「もうちょっとだけ待って欲しい。必ず作れるようにするから・・・」


待つこと一年。やっと社長から連絡がありました。

「準備が整ったから、どんな双眼鏡にするか話を詰めよう!」

「わかりました。多少コストがかかってもクオリティーを優先して欲しいんです。他のブランドでは出せないような、面白いものにしたいので。」

「なるほど。それなら、世界一繊細な日本のユーザーが、納得できるようなクオリティーで作るよ。うちの底力を見て欲しい。」

そして、ヒノデ向けに再度作られた試作品は、すばらしい仕上がりでした。やはり、凄い工場なんだ、と改めて感じました。手直しの必要はなく、そのまま製品化されました。そして、ボディには念願のヒノデロゴが入り、販売開始されました。

軽くてよく見える6x30のポロ双眼鏡は、私たちが、ユーザーとして最も欲しかった双眼鏡でした。そして、今では最も頻繁に使う双眼鏡になっています。


その後も、話し合いの機会のたびに、お客様の声を工場に伝え、小さな改良を加えていきました。技術的な部分では、工場側からも様々な提案があります。B1からB2へのモデルチェンジの際には、コーティングとグリースが大幅に変更されました。

「このコーティングを2万円台のポロにするなんて、常識では考えられないけどなあ。」

「いや、でもお客様はきっとこれを求めてるはずです。」

「しかもこれ、かなり手間がかかるよ。中国には機械がないから、レンズとプリズムだけ日本に一度持ってきて、コーティングして、中国に戻さないと。コストもかかるよ。」

「価格が多少高くなっても、お客様には納得していただけると思います。オンリーワンの双眼鏡を極めたいんです。」

「なるほど、わかった。面白そうだからやってみよう。」

こうして、フラットマルチと呼ばれる最新のコーティングが施されることになりました。グリースに関しても、少しでも良いものをということで選定してもらいました。

こうして出来上がったのがB2です。ヒノデが考える、30mmの理想形と自負しています。双眼鏡初心者の方には使いやすく、双眼鏡好きの方には、きっと、「なるほど」と感じでいただける仕上がりになったと思います。シャープな視野と、どこにでも連れて行きたくなる手軽さを、是非、お試しください。