双眼鏡に目を当てて、接眼レンズの表面から少しずつ瞳の位置を離してみてください。それ以上離すと、視野全体を見渡すことができなくなる限界のポイントがあります。そのポイントから接眼レンズまでの距離をアイレリーフと呼んでいます。
双眼鏡の機種ごとに、短い距離に設定されているもの、長い距離に設定されているものがあります。通常、最も短いもので8mm程度。長いものでは25mmくらいでしょうか。
アイレリーフが長く設定されている双眼鏡は、レンズから離れた位置で、視界全体を見渡すことができます。
アイレリーフが短く設定されている双眼鏡は、レンズに目を近づけないと、視野全体を見渡すことができません。
アイレリーフが、15mm程度以上の長さに設定されていることを、ハイアイポイント、もしくはハイアイと呼んでいます。ハイアイであれば、メガネの上からでも視野全体を見渡すことができます。
ハイアイの双眼鏡を覗く場合、目の位置を近づけすぎても、逆に視野全体を見渡すことができなくなります。 これを防ぐために、ほとんどの双眼鏡では目当ての高さを調節することができます。
目当てを高い位置に調整すればそれ以上目の位置が近づきませんので、容易に全体を見渡せます。メガネと併用したいときには、目当てを低く調整して、メガネの上から双眼鏡をのぞきます。詳しくは用語集「目当て」をごらんください。