レンズに向かって射した光は、空気中からレンズに入る際、反射します。また、レンズから再び空気中に入る際、もう一度、反射します。つまり、レンズの表と裏で一回ずつの反射があります。
また、ガラスの中で、わずかですが光は吸収されます。
反射されず、吸収もされなかった残りの光が、レンズを透過していきます。レンズに向かって射した光に対して、出てくる光の割合を、光線透過率と呼んでいます。
最近では、これを双眼鏡全体に当てはめて、対物レンズから入った光が接眼レンズから出てくるまでの、トータルの光線透過率を計測する装置もあるようです。
高級双眼鏡メーカーは、この全体の光線透過率の高さをを競っています。30万円クラスの高級機で90%台前半だそうです。