ヒノデ 5x21-A6 詳細説明
価格
18,800円(税・送料・手数料込)
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観劇、ライブ、スポーツ観戦で
・コラム「見え方の違い(劇・ミュージカル・歌舞伎編)」
・コラム「見え方の違い(コンサート編)」
・コラム「見え方の違い(スポーツ編)」
用途がはっきりと決まっている方には上記のコラムが大変参考になりますので、是非ごらんください。
特に、宝塚や劇団四季、2.5次元、歌舞伎などの劇やミュージカルでの使用には最適で、非常に高い評価をいただいております。
返品・保証について
・一ヶ月間、いかなる理由でも返品を受け付けます。(詳しくは保証、返品、交換、修理をごらんください。)商品には全て自信がありますが、とりあえず一度手にしてみて、お気に召さなければご返品していただいてかまいません。その場合は、即時返金いたします。
・一年間、通常使用の範囲内で故障した場合、無償で修理いたします。
・傷やゴミ、光学系の品質など、ヒノデの考える双眼鏡の品質についてはこちらをごらんください。
詳細
・対物レンズ有効径(口径) : 21mm
・倍率 : 5倍
・実視界 : 10度
・アイレリーフ : 17.5mm
・明るさ : 17.64
・レンズ、プリズムのコーティング : 全面マルチコート
・最短合焦距離 :2.0m
・重さ : 239g
・サイズ : 横 106mm × 縦82mm × 厚さ 44mm
・プリズム : Bak4
・カラー : ホワイト×ダークグレイ ダークブラウン×ブラウン ピンク×ライトピンク
・生産国 : 中国 (日本国内にて検査)
・眼幅調整範囲 : 57~72mm
・防水ではありません。
・付属品:ソフトケース、接眼キャップ、ストラップ
・三脚取り付け用のネジ穴 : なし
※他の商品と比較するのに便利なスペック表はこちらをごらんください。
お客様の声(前モデルを含む)
Aシリーズを使用したご感想、たくさんいただいております。こちらに用途別でまとめてありますので、是非ごらんください。
図と写真でみる、ヒノデ5x21-A6
内部構造や詳細なサイズ、ストラップのつけ方など、各パーツについて、写真と図で、ヒノデ5x21-A6を解剖しました。こちらをクリックしてごらんください。
ヒノデ5x21-A6 詳細解説
ヒノデ5X21-A6は、これまで多くの皆様に支持されてきた、ヒノデのベストセラー双眼鏡「Aシリーズ」の最新機種です。光学設計を見直し、これまで以上にシャープでクリアな像を実現しました。初めてのぞいたとき、多くの方が「おおっ!」と声をあげます。小さいのによく見えるからでしょう。
多くの人にとって双眼鏡は、300gを超えると、重さ、大きさが負担に感じられ、使用頻度が下がってしまいます。ポケットやハンドバッグにいれるにはちょっと大きすぎて、持ち運ぶのが面倒になるのでしょう。また、女性を中心に、使用中の重量感を負担に感じられる方も多いです。
さらに、500gを超える双眼鏡は、持っているだけでも人目をひいてしまいます。バードウォッチングや星空観察など、双眼鏡を使うことがメインの目的でなければ、ちょっと不自然な感じです。
画面上からはなかなか伝わりにくいのですが、気軽に使いたい場合、「軽さ、小ささ」は最優先すべき性能だからです。
軽さ239gのA6は、コンサート、スポーツ観戦、山歩きやハイキングと、どこに持っていくにも邪魔になりません。もちろん、ジョガーパンツやデニムのポケット、ハンドバッグにもらくらく入るコンパクトサイズです。
いつも気になるあの鳥の、鮮やかな羽を見に行くも良し。景色も良し。草花も良し。憧れのアーティストやアスリートのライブな表情を見るも良し。考えただけでワクワクしませんか?
5倍はこんなに見えるんです。
「5倍ではたいして大きく見えないのでは?」
もっともな疑問です。しかし、コラム『双眼鏡の選び方』で倍率について勉強したあなたなら、30倍や100倍が欲しいとは思わないでしょう。
「それにしても、5倍ってのは低倍率すぎやしない?」
そうでしょうか? では、実際に5倍の視野が肉眼と比べてどのくらい大きく見えるのか、ごらんください。
上の「5倍」の写真は、実際にヒノデAシリーズを通して撮影した写真です。
双眼鏡を目でのぞく代わりに、カメラのレンズでのぞいて撮影する、コリメート撮影と呼ばれる撮影方法です。
5倍でも、かなり大きく見えるのが伝わったかなと思います。
※ 観劇やコンサートでの見え方や他機種との見え方比較については下記のページが参考になります。
・コラム「見え方の違い(劇・ミュージカル・歌舞伎編)」
・コラム「見え方の違い(コンサート編)」
・コラム「見え方の違い(スポーツ編)」
・「スペック比較表」
「5倍でよい」のではなく、「5倍がよい」のです。
しかし、私たちは「5倍で十分だ」と言いたいのではありません。「5倍だからこそ良く見える」ということを伝えたいのです。口径20mm前後のコンパクト双眼鏡においては、5~7倍のほうが、8~10倍と比べて、ぐっと明るく、使いやすいのです。
これは体感していただくのが一番なのですが、理論的なところに興味がある方は、コラム「低倍率が実現する明るさ、見やすさ」をごらんください。
たとえば、本格的なバードウォッチングに使うなら、やはり、8倍前後の倍率が欲しくなります。8倍前後の倍率が必要な場合、私たちは、25~40mmの口径をおすすめしています(ヒノデのラインナップで言えば、ヒノデ8x25-T2ですね)。8倍で、十分な明るさ・見やすさを確保するためには、25~40mmの口径が必要だからです。レンズが大きくなると、ボディも大きくなり、重さは300~1200g程度になります。
一方、ハイキングや山歩きのお供に持って行き、鳥、草花、蝶や星空などを楽しんだり、コンサートやスポーツ観戦に持っていくなら、5~7倍が良いでしょう。5~7倍の良さは、
・視界が広く、どこを見ているのかわかりやすい。
・手振れの影響を受けにくい。
・口径20mm台でも、十分な明るさと見やすさを実現できる。
という点です。口径20mmならコンパクトだし、重さも200g前後と軽量なので、どこにでも持っていけます。また、視野が広く、手ブレの影響を受けにくいため、とにかく楽に使えます。その上、視界は明るく見やすいです。
ところが、倍率を上げるだけで、これら多くのメリットは、全て失われてしまいます。
たとえば、コンサートに行ったとき、双眼鏡の視野が暗いと、アーティストの表情はよく見えません。また、倍率が高いほど手ブレの影響が大きいので、詳細はさらに見えづらくなります。「より詳細な表情を見たい」という要求から、より高い倍率を選んでしまう気持ちは理解できますが、良い結果は得られません。
もし、どうしても8~10倍の倍率が必要なら、25~40mmといった中口径の双眼鏡をおすすめします。しかし、それらは重く大きいということを覚悟してください。
私たちヒノデは、20mm前後の口径には、5~7倍くらいがもっとも良いバランスであり、多くの人に双眼鏡の良さを感じていただける仕様だと信じています。しかし、残念ながら一般には、5~7倍で口径が20mm前後の双眼鏡はほとんど売られなくなってしまいました。以前は結構あったようなのですが・・・。その理由は、このページの下の方にある「商品企画ストーリー」に詳しく書きました。本当に残念なことです。
「見やすさ」をとことん追及しました。
ヒノデ5x21-A6の最も大きな長所は、コンパクト双眼鏡としては最高といえる、「見やすさ」です。やや専門的にいえば、「アイポイントが寛容」ということです。
双眼鏡を覗くときに、全視界がきれいに見える眼の位置を、アイポイントといいます。 アイポイントを外れると、視野の一部が欠けたり、全く見えなくなったりします。
5x21-A6は、このアイポイントが寛容なので、多少眼の位置がずれても、全視野が見渡せます。これに対して、N1、S1はアイポイントが厳しいので、少し眼の位置がずれると、全視野を見渡すことができなくなります。
アイポイントの寛容さは、初心者の方にとどまらず、片手で手軽に使いたい方、 同伴の方にも見せてあげたい方には非常にありがたい特徴です。
A6は、普段、双眼鏡を愛用している方々からも、高い評価をいただいております。その中でもよく指摘されるのが、このアイポイントの寛容さです。スペックには現れませんが、双眼鏡を使う上で、とても重要なポイントなのです。
メガネの方や女性にも優しい設計です。
ヒノデ5x21-A6は、アイレリーフが長いので、接眼レンズから離れた位置から覗くことができます。目当てをたためばメガネの上からでも使えます。また、目当てをたたむと、目を双眼鏡にくっつけなくてすむので、目の周りやまつ毛のお化粧落ちを気にせずにお使いになれます。女性にはうれしい性能でしょう。
5x21-A5からのモデルチェンジで変わったところ
ヒノデAシリーズは、2019年以来、4年ぶりにモデルチェンジ。光学設計に関しては約9年ぶりに設計を変更しました。
さらにボディの形状・材質等を見直し、使い勝手を改善し、耐久性を大幅に改善しました。A5販売中の4年間で修理依頼が多かった目当て部分を大きく改善したほか、滑りやすいという声をいただいていたピントノブを、ラバー素材に変更しました。
1、像がさらにシャープでクリアになりました。
像のシャープさに磨きがかかり、6x30-B+や6x21-S1、5x21-A+に匹敵する中心像を実現しました。販売開始前に行った実施テストでも、マニアの方やベテランスタッフが唸るほど、極めて満足度の高い仕上がりです。この価格帯で、同等の見え味の双眼鏡はそう見つからないはずです。
2、アイレリーフは長くなり、像は視野内のより広い範囲でシャープになりました。
アイレリーフが長くなり、メガネを併用する人にとってより見やすいものになりました。視界は9%だけ狭まりましたが、その分良像範囲が広がり、視野内の広い範囲でシャープな像が得られるようになり、体感的によりクリアでスッキリした視界になりました。
3、ボディが小さくなりました。
光学設計を変更して、像を犠牲にすることなく、プリズムのサイズを小さくすることに成功しました。ボディの厚みが5mm小さくなり、前後左右の重量バランスも整ったため、非常にグリップしやすくなりました。
4、耐久性が大幅に増しました。
接着剤の種類や塗布に工夫を加え、部品そのものの厚みを厚めにしました。そのうえで、ボディ部品の素材に、ガラスの200倍の強度を誇る高性能プラスチック「ポリカーボネート」を採用しました。
双眼鏡を硬い地面に落下させると、内部のプリズムがわずかにズレてしまい、結果、左右の像がズレてしまうため、場合によっては致命的な故障となります。万が一の時、その衝撃に少しでも耐えられるよう、ボディの強度を高めました。その分24gだけ重くなりましたが、3で書いたように、ボディが小さくなりバランスが整って、グリップしやすくなったため、持った感じはほとんど変わりません。
5、目当ての構造が変わりました。
トラブルが多かったアルミ製目当ての構造をよりしっかりしたもの変更しました。
以前の目当ては金属製(アルミ)ではあるものの、高さの段階を調整する機構にプラスチック部品を使っていました。この構造をアルミを特殊な形に加工することで、プラスチック部品を使わないようにして、耐久性をアップしました。
6、ピントノブがゴム製になり、より回しやすくなりました。
ピントノブにゴムのカバーをかぶせることで、指のすべりを大きく改善。ピント操作のストレスがより少なくなりました。
7、カラーバリエーションが増えました。
観劇を中心に女性ユーザーが増えており、ご希望の声が多かったため、かつてのAシリーズにあったピンクのカラーバリエーションを復活させました。マットなメタリックピンクは、ピンクでありながら非常に落ち着いた、高級感のある印象です。
新聞・雑誌・ブログ等で紹介されました。
雑誌『家電批評』で紹介されました。特集「推しを絶対見逃さない本気の双眼鏡」で高い評価を頂いきました。(5X21-A5)
硬派なアウトドア雑誌『Fielder』に掲載されました。(5X20-A4)
53万部を販売する一般紙、東京新聞の『比べてみま選科』のコーナーに掲載されました。(5X20-A3)
そのほかにも、国内ナンバー1の発行部数を誇るバードウォッチング雑誌、『バーダー』や、二大天文誌のひとつ『星ナビ』、ペンションの名物オーナーや、お客様などのブログなど、様々なメディアでヒノデAシリーズが紹介されています。
雑誌、ブログ等掲載情報について、詳細はこちらをクリック。
商品企画ストーリー
「多くの人たちに双眼鏡の楽しさを伝えるために、どんな双眼鏡が必要だろう?」
私たちがその答えを探しながら、双眼鏡好きの人たちに話を聞いてまわっていた時の話です。
「結局これが一番好きなんですよ。」
双眼鏡が大好きなバードウォッチャーのSさんが見せてくれたのは、陸軍用の6倍の双眼鏡でした。
「手ブレはほぼ全く感じないし、像も明るいんですよ。」
そのあとまた6倍の双眼鏡に出会います。天文好きのペンションオーナーKさん、山登りが大好きなIさん、光学機器業界で働くOさん。皆さん、お気に入りは6倍の双眼鏡です。誰もがというわけではありませんが、双眼鏡好きに6倍支持者が多いことに驚きました。
私たちも6倍の双眼鏡を手に入れて、さまざまな場所に持ち歩き、使ってみることにしました。像は美しく、使い勝手も良好です。すっかり6倍のファンになりました。
しかし、どのメーカーのカタログを見ても5~7倍の低倍率双眼鏡は非常に少なく、絶滅寸前といった雰囲気です。特に、対物レンズ有効径20mm台のコンパクト双眼鏡においては、ほとんど皆無でした。
お世話になっている会社の工場を訪問した際に、質問してみました。
「M社長、なんでコンパクト双眼鏡には低倍率のものがないんでしょうか」
「うーん・・・実はこんなのがあったんだけどね。」
出てきたのは5倍、6倍、7倍の双眼鏡です。対物レンズ有効径はいずれも20mmで、コンパクトな双眼鏡でした。
「みんなよく見えますねえ。特にこの5倍、コンパクトなのにいい見え味ですよ。」
「うん。私もこれはとても良い製品だと思うよ。」
「5倍なんてはじめて見ましたよ。」
「そりゃそうだろうね。これが売られてたのはもう、20年ちかく前だから。」
「昔はあったんですね。僕がまだ子供のころだ。知りませんでした。」
「うーん。でももう金型も設計も、どこかにやってしまったなあ。」
他の多くの商品と同様、双眼鏡の流行は、売り場から生まれます。売り場で売れない商品は消えていき、売れる商品だけが生き残ります。
売り場には、満足な説明もない状態で双眼鏡が並んでいます。6倍、8倍、10倍と並んでいたら、初めて双眼鏡を買う人は、大抵の場合10倍を選ぶそうです。初心者は高倍率=高性能と思い込んでいるからです。
売り場での解説不足が、初心者の「倍率信仰」を生みました。その信仰が、100倍ズーム双眼鏡などのとんでもない商品を生み出しました。その一方で、非常に使い勝手の良い、4~6倍の低倍率双眼鏡は売り場から姿を消していったのです。ただ置いておいても売れないからです。
他の工場ではこんな話も聞きました。
どこの工場でも、会議室のショーケースの中には、その工場で作られた歴代のヒット商品が並んでいます。
「あれ、これ7倍じゃないですか。珍しいですね。しかも○○○ブランドですね。」
大手カメラメーカーのブランドがついた7倍双眼鏡でした。その工場がOEMで作ったものです。コンパクト双眼鏡は8倍以上の倍率ばかりなので、7倍ですら珍しいのです。
「ああそれね。7倍は確かに珍しいよね。でもそれ”いわくつき”なんだ(笑)。」
「どういうことですか?」
「このブランドの担当者は、えらくその7倍が気に入っててね。10倍、8倍に加えてなんとか7倍も売りたくて、上司に随分無理を言ったらしいんだ。」
「それで?」
「めでたく売ることになったんだけどさ・・・」
「それはよかったですね。」
「いやいや。販売が伸びなくて、だいぶ売れ残ったんだよ。」
「それは気の毒でしたね。」
「うん。それで地方に転勤になっちゃったんだ。まあ飛ばされたのかもね。」
きっとその担当者は私と同じ気分だったのだと思います。使えるものを売りたい。見えるものを売りたい。その一心だったのでしょう。しかし、売り場からは歓迎されなかったのです。この話を聞いて、決心がつきました。私たちは何がなんでも4~6倍の低倍率コンパクトを売りたいと思いました。
私たちの頭の中には、先ほどの工場で見た5倍20mmの像が残っていました。あれは本当に良く見えました。再びあの工場を訪れて、社長と話をしました。
「やっぱりあの5倍みたいな双眼鏡、もう作れませんかね?」
「いや実はね、あのあと色々あたってみたんだけど、5倍20mmを作れそうなんだよ。」
「本当ですか?」
「うん。うちと提携してる工場が設計を持っててね。あれを元にして、思うようなのを作ってもらえると思うんだ。」
「アイレリーフが長くて、メガネの上からでも使えるような双眼鏡だといいんですが。今の技術なら、20年前よりも、もっといいのができますよね。」
「そうだね。面白いのができそうだね。」
数ヵ月後、M社長の協力のもと仕様を練りあげて、ついに欲しかった双眼鏡ができあがりました。ヒノデAシリーズのの最初のモデル5x20-A1でした。これをベースにコーティングや光学設計、ボディ形状など、少しずつ改良していったのが今のA6です。
対物レンズからプリズム、接眼レンズまで、すべてガラス素材を使っています。
また、アイレリーフが長く接眼レンズが大きいため、非常に見やすく感じるはずです。そして何より5倍という低倍率の快適さ、明るさに感動するはずです。
非常にコンパクトな双眼鏡なので、どこにでも持ち歩いてみてください。思わぬところで活躍してくれるでしょう。そこで私たちの思い入れを体感してください。きっとご満足いただけるはずです。