ヒノデが考える双眼鏡の品質について

ヒノデが考える双眼鏡の品質について

最近、品質についての質問をいただくことがありますので、ヒノデの考えをまとめてみました。まず大前提として、ヒノデには2つの目標があります。

1、多くのお客様に「双眼鏡ってこんなに見えるんだ!」と感じてほしい。

2、多くのお客様に「双眼鏡って手軽で便利なんだ!」と感じてほしい。

この目標をかなえるべく、使いやすく、よく見える商品を企画・開発します。そして工場に対して、材料・加工ともに高い水準の光学部品(レンズやプリズム)を求め、その組み込み精度に関しては、厳しく注文を出しています。それが、お客様の「見える!」につながる、と考えているからです。

鏡筒内部のゴミ、ほこりについて

鏡筒内部のゴミやほこりについてですが、程度の問題はありますが、見え方に影響のないものに関しては、ある程度ご容赦いただいております。

私たちも内部のゴミはゼロにするのがベストということは心得ておりますが、ゴミをなくすためには、部品の加工の際の環境、保存環境、そして組立環境と、全てを変える必要があります。

それは、工場に環境を変えることを要請するか、生産委託先そのものを変更することで実現します。しかし、生産コストは上がり、お客様に現在の価格では提供することができなくなります。

上に書いた2つの目標、「見える!」と「手軽!」を考えたとき、見え方に影響のないゴミをなくすためにコストをかけるのは、ヒノデにとっては、あまり意味がないことです。

もちろん、視界の邪魔になるゴミについては、どんなに小さくても問題ですから、即交換いたしますので、 ご遠慮なくお申し付けください。

ボディの部品のわずかなズレや、塗装ムラ、傷などについて

ボディの部品の接合部分がわずかにずれていることがあります。これは、部品そのものに、ムラがあるせいですが、金型の精度だったり、成型の際の温度だったり、材料だったり、原因は多岐にわたります。

ボディに塗装ムラや小傷があることがあります。これは、組立環境や技術の問題だと思います。

ボディの一部に油が溶け出して付着していることがあります。これは可動部を滑らかに動かすためのグリース(機械油)です。グリースの塗布量と、気温の高さが原因と思われます。(中性洗剤を染み込ませた布でふき取ることができます。)

これらの外装に関する不良も、程度によってはご容赦いただいております。上に書いた二つの目標を考えれば、ヒノデにとって、外装に関わる部分にコストをかけるのは、あまり意味がないことです。

たとえば、大手メーカーの同価格帯の製品には、外装の仕上げが非常に美しいものもあります。それを目標に努力をすれば、たどり着けるのかもしれませんが、ヒノデには、それよりも優先したい目標があるので、あえて、そこについては目をつぶります。

外装の不具合の程度は、人によって感じ方が違います。「これはちょっとひどい!」と感じたら、写真を撮って送っていただくか、実物を送り返してください。そこで、ご遠慮いただく必要はございません。ただ、交換しても解決しない可能性もありますから、そこはご容赦ください。もちろん、返品はいかなる場合でも30日間、うけたまわります。

6X21−S1について

ヒノデの双眼鏡の中で、6X21−S1については、考え方がまた異なります。こちらに関しては、「見える!」「手軽!」に加えて、「優れた工業製品を所有する喜び」にも、ある程度こたえることを目標としています。ゴミや傷など、光学性能と無関係な部分にも高い品質を求める方には、こちらをおすすめいたします。

とはいえ、S1にしても、完璧とはいえない製品です。懐に余裕がある方なら、一生に一台、ライカ、ツァイス、スワロフスキーの20万円前後の双眼鏡を持ってみるのも悪くないかと思います。もしかしたら、あなたの期待に応えてくれるかもしれません。