5x21−A+ ヒノデ双眼鏡

双眼鏡 ヒノデ 5x21−A+

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一ヶ月間、いかなる理由でも返品を受け付けます。(詳しくは保証、返品、交換、修理をごらんください。)商品には全て自信がありますが、とりあえず一度手にしてみて、お気に召さなければご返品していただいてかまいません。その場合は、即時返金いたします。

一年間、通常使用の範囲内で故障した場合、無償で修理いたします。

・傷やゴミ、光学系の品質など、日の出光学の考える双眼鏡の品質についてはこちらをごらんください。

詳細

対物レンズ有効径(口径) : 21mm(EDレンズ)
倍率 : 5倍
実視界 : 11度
アイレリーフ : 16mm
明るさ : 17.64
レンズ、プリズムのコーティング : 全面マルチコート
最短合焦距離 : 2.0m
・重さ : 215g
・サイズ : 横 107mm × 縦81mm × 厚さ 50mm
プリズムBak4
・カラー : ブラック
・生産国 : 日本 (部品は中国で製造)
眼幅調整範囲 : 55〜70mm
・防水ではありません。
・付属品:ソフトケース、接眼キャップ、ストラップ(いずれも、ページの下方に写真あり
・三脚取り付け用のネジ穴 : なし

※他の商品と比較するのに便利なスペック表はこちらをごらんください。

5x21−A+について

A+は、ヒノデの看板機種「Aシリーズ」のプレミアムモデルです。(Aシリーズについての詳しい説明は、5x21−A5のページをごらんください。

日の出光学立ち上げから続くAシリーズは、Bシリーズとともに、ヒノデを代表する機種であり、私どもとしても非常に思い入れのある機種です。

そのAシリーズをどこまで高められるか、ということに取り組んだ結果が、このA+です。予算の関係からA1〜A5ではかなえられなかった仕様を、ふんだんに盛り込みました。

前モデル6x21−S1が生まれる経緯

A+は、6x21−S1の後継機種でもあります。まずはS1が生まれるまでの経緯を説明しましょう。話はAシリーズの最初のモデルである5x20−A1までさかのぼります。

創業当初、日の出光学は「誰でも気軽に使える見やすい双眼鏡」としてA1を発売しました。結果、多くの初心者の方々に「双眼鏡の良さ」をご理解いただくことができた一方で、意外にも、多くの双眼鏡愛好家の方にご支持をいただくことになりました。


↑写真は5x21−A1

しかし愛好家の方々に手にしていただくようになると、時折、ご不満の声をいただくようにもなりました。

それはたとえば、検品基準内での微妙な光軸のズレ、わずかなカタボケなど、普通の方が見ても判別の付かない部分であったり、筒内のホコリなど、実際の機能にはほとんど影響のない部分であったりもしました。ただ、それらは、私達も双眼鏡愛好家のひとりとして、気になるポイントではありました。

その点を解決するには、通常のA1の価格では難しく、また、当時Aシリーズを作っている工場のクオリティーではそこまでできません。やはり、もっと高い双眼鏡を作っているような、技術の高い工場で作る必要があります。

そこで生まれたのがS1でした。S1は技術力の非常に高い、日系の中国工場で製造され、双眼鏡愛好家やカメラマニアの方などの支持を集めました。

Aシリーズの進化とS1


↑写真は6x21−S1

一方、Aシリーズはその後、進化を続けました。A4では光学設計を大きく見直し、視界の広さやアイレリーフの長さ、周辺光量の豊富さなど、理想を追求しました。

その間もS1はじわじわと売れ続けていましたが、そこでひとつ問題が生まれました。A4と比較したとき、S1の光学設計は少し古びて見えるようになったのです。

S1はアイレリーフが短く接眼レンズの直径が小さいため、アイポイントが厳しく感じられます。また、ユーザーによってはメガネの上から使うことができません。見やすさ、使いやすさという点でS1はA4にかなわないのです。

S1の光学設計を見直したいという思いは募りました。日の出光学がS1の後継機種を考えるとき、その光学設計はAシリーズをベースにするべきだ、と考えるようになりました。

そこで開発されたのが、A5にEDレンズを搭載したA+です。

主に観劇やコンサートで使う女性の声を反映し、A5はA4と比べて大きく軽量化しました。光学設計に加えて、ボディの設計も理想的なものになったAシリーズ。これにEDレンズを載せることで、究極の解像度を目指しました。

A5とA+の違い

対物レンズにEDレンズを採用

光学設計、ボディ設計ともに完成されたA5の、どの部分のレベルを上げたいかと考えたとき、真っ先に思い浮かんだの対物レンズのED化です。

双眼鏡や天体望遠鏡、カメラレンズなどに精通した方なら、EDレンズの価値は即座に理解できるでしょう。その特長は「色収差」の少なさにあります。EDレンズは、ヒノデのラインナップでいえば、DシリーズやTシリーズに採用されています。

「色収差」とは、像の「色ずれ」や「色にじみ」のことです。

上の写真は青空をバックに電線を2本撮影したものです。電線と空のきわのところ(特に電線の下側)に紫色の色ずれが見えるのがわかるでしょうか。これが色収差です。

EDレンズは一般的には、低倍率ではあまり意味がないといわれていますが、確かに、A5の像を見て色ずれが気になるということは、それほど多くありません。

実際にA+とA5を使って撮影した下の写真を見ても、大きな違いを見つけるのは難しいのではないでしょうか。

しかし、写真中央の三本の電線を拡大してみると違いがわかってきます。

A5のほうは黒い電線の上側には赤紫色、下側には青色の色ずれが出ているのが見えるでしょうか。そのせいで全体の色のメリハリもぼやけて見えています。

下はユーザーの木村さんからいただいた林の写真です。A+のほうが細かいところがシャープに見えるがわかるでしょうか?このように、細かいものがたくさんあるような景色だと違いが分かりやすいかもしれません。

実際に、眼でA+のぞいてみると、物の輪郭がわずかに細く感じらます。色ずれがなくなる分、線が細く表現され、結果、解像度はより高くなります。A5と比べると、像はスッキリと感じられます。

プリズム・レンズの黒塗り

このEDレンズで作られる繊細な像を存分に生かすため、内面反射をできるだけ少なくすることも心がけました。

前モデルのS1と同様、レンズ、プリズムの使われない面を黒く塗っています。「コバ塗り」といわれる処理ですが、丁寧に隙間無く塗るのはなかなかに骨の折れる作業です。

これを、2枚の対物レンズ、4枚の接眼レンズ、4つのプリズムと全ての光学系に施しました。写真左はコバ塗り前、写真右はコバ塗り後のレンズとプリズムです。こうすることで、ボディ内面の乱反射が減り、像のコントラストがあがりました。

国内での組立

外見からは判別がつきませんが、組立を日本で行いました。実はここが性能アップにつながっています。

望遠鏡が2個つながっているのが双眼鏡ですが、左右の望遠鏡が向いている方向(光軸)を、0.125度以内という正確さで一致させる必要があります。この精度が低いと、覗いたときにどうにも気持ちが悪く、使い物になりません。

あまり知られていないことですが、この調整には、非常に繊細な作業がともないます。普通に組み立てただけでは、左右の光軸はこの精度で一致することはありません。

まず、組み立ててから、検査機で左右の光軸のズレを確認します。それから、プリズムを10μm(1/100ミリ)単位で微妙に動かします。すると、光軸が少しずつ動きます。それを何度か繰り返すことで、左右の光軸のズレを基準内に追い込んでいくのです。

これは「光軸調整」と呼ばれている工程です。名前の通り、プリズムを動かすことで光軸を調整する作業ですが、これには副作用があります。プリズムを動かしすぎると、焦点面の角度や、像の角度、光線の直進性に悪い影響が出ることがあるのです。

そのため、4つのプリズムをできる限り少ない手数で動かし、光軸をあわせる技術が必要になります。今回組立をお願いしている職人さんは技術が高く、この工程を非常に丁寧に行います。また、個体によるムラが少ないです。結果、視野の広い範囲でピントが合い、光漏れが少なく、シャープな像の双眼鏡を作ることができます。

日本製と中国製なら文句なしに日本製が優れているかというと、必ずしもそうではありません。(詳しくは、コラム「生産国と表示」をごらんください。)今回はたまたま、求めている技術を持っていたのが日本にある工場だったということです。

今後の課題

残念なことではあるのですが、現状では、まだまだ前モデルであるS1の魅力は色あせません。とことんまで追求したコーティングによる光線透過率の高さや、内面反射の処理は、依然としてA+を上回っています。

これはひとえに製造工場の技術力に支えられたものです。A5、A+の製造工場には、まだそこまでの力がありません。A+から見れば今後の課題ということになります。

しかし、解像度、見やすさ、使いやすさという点で、A+は、現在のヒノデにとって最高到達点といえる仕上がりです。今後も少しでも良い物を作れるように技術を磨いて行きたいと思いますので、お使いになってご感想をいただければ幸いです。

お客様の声

この製品が出たと知ったときから気になっていたのですが、5倍ですと手ぶれももちろんですが、光のにじみも少ないかと思い、EDレンズの効果はフィールドで使った際に、あまり感じられないのではないか?と思っていました。

そもそもA5は、もうこのサイズに限らず、最高レベルの見やすさ使いやすさですので、さらにその前の機種でさえ鳥見では完璧に近い見え方で、私は見口を取り除いたA4をずっとリュックに付けていますので、それを今でもメインに使用し、A5は汚さぬよう大事に車内とか家で使っておりました。A5はまだ新品同様で、そのA5と新しいA+を見比べて、感じたことをお伝えします。

結論は、もう見た瞬間に違いは感じました。シャープさはもちろん、コントラストも上がっていて、正にこの小ささで高級双眼鏡だと強く感じた次第です。自宅の前は公園の森ですので、その木々の葉を見ても違いを感じ、30mほど離れた榎の茂った葉の間に、数ミリの緑の実が付いていることにA+はすぐに気がつき、改めてA5でも同じ場所を見ると、ギリギリ見えていると言うレベルでした。

同じEDレンズの大手カメラメーカー製の8x32でも見て比べましたが、これもシャープに見えますが8倍ですと微妙に手ぶれが大きくなるのと、ピントが浅いので、頻繁にピントリングを調節しなければならず、見ていて気持ちが良くないのです。

それで、結果として感覚的な解像度は同じなのですが、A+の方が気持ち良く長く見ていられます。また、何気なく遠くの空を見たら、ツバメが何羽も飛んでいる様子がくっきりと見え、これもピントが深い低倍率との相乗効果だと感じました。

そして、つい先日埼玉の土手の上でネオワイズ彗星を見たときに、天体も観望し木星のガリレオ衛星まで見えるなど、小型双眼鏡とは思えない性能でした。 (東京都練馬区/M様)

スタッフより:A+に高いご評価をいただきありがとうございました。EDレンズの性能もさることながら、Mさまの目の分解能の高さにスタッフ一同驚いております。

視界の広さや見やすさというのはどなたにも伝わるポイントなのですが、解像度に関しては、ユーザーの方の目の分解能いかんによって感想が大きく異なります。

この低倍率の双眼鏡にEDを採用するかどうかは、私どもも正直悩んだところなのですが、このようなご感想をいただけると、間違ってなかったなあと思えます。心強いレビューをありがとうございました。

写真で見るA+