お客様の声「ヒノデ5×21-A+」(その他)
お客様の声(長野県長野市/H様)
5 x 21 A+ を購入しました。千曲川、犀川周辺の散歩に A+ を持ち歩いています。
しばらく使ってみて、散歩で持ち歩くには最適なものではないかと思いました。
5倍の低倍率は初めてで、やや不安もありましたが、
像が極めて鮮明であるため、細部まで視認できるのが倍率の低さを補い、さらに視界の広さが加わって、
今まで使ってきた8倍程度の双眼鏡とは、別の世界を見ている気がします。
野鳥を眺めても、対象のみを拡大して注視するのと違い、
広い自然の環境の中のひとつの生き物を見ているのだ、という意識が強くなります。
裸眼で見るのと比べ、色相や彩度・明度の変化、劣化が非常に少なく感じます。
某有名メーカーの双眼鏡で、黄色く染まった雪景色を見て驚いたことがありますが、
A+で雪景色のようなシンプルでモノトーンな景色がどう見えるのか、冬が楽しみです。
(像の見え方のどんな部分に敏感なのかは、たぶん人それぞれで、
自分は色に反応しやすいのかもしれませんが)
残念に思うところも多少あります。
川岸のハリエンジュの大木が丸い視野いっぱいに拡がり、その細かい無数の葉が風にさざめく光景は、
ずっと眺めていたいほど美しいのですが、中心部の鮮明さが、視野周辺で急速に失われます。
全体が均一なパターンの像ではよく目立ち、広い視界が特徴だけに、残念さも大きいです。
普通に手が出る程度の価格の双眼鏡として、これは避けがたいことと理解していますが、
もし解消されたら、夢のようです。
もうひとつ。
川の水面の波、きらめき、空の反射を、目前から遠方へ、またその逆に、双眼鏡で眺めるのが好きで、
裸眼とは別世界の水平面の奥行き、遠近感が美しいのですが、
逆ポロはその美しさを弱めているように見えます。
無論これは自分の趣味の問題で、一般には逆ポロのコンパクトなメリットが大きいのだと思いますが、
私としましては正ポロのA+、ついでに周辺像まで改善されたA+を造ってもらえたら、
相当高価でも買います。でもたぶんあまり売れないと思うので、単に私の妄想です。
(逆ポロは裸眼で見るより、奥行き的には不利だと理屈では思うのですが、
それでも裸眼視よりは奥行きを感じる気のするのが、自分には不思議です)
少し長文になってしまい、お忙しいところ失礼しました。
多少の不満があるとは言え、今回大変よくできた製品を手にすることができました。
初めて知った日の出さんという光学機器メーカーの製品を、今後も注目していたいと思います。
追伸:
A+ の可動部分(中央のヒンジとピント調整)
の操作感が、かなりいいと思います。
私は高級品や超高級品は触ったことがなく、そういうものとは比較できないのですが、
不快なガタつきや遊びが無く、軽過ぎず重過ぎず適度な抵抗があり、グリスが粘るよう
な嫌な感じも無く、
回転ムラむらも無く、箱から出して初めて動かしたときは、
見た目とは予想外の本格的な操作感に、「おっ!」と声が出そうになりました。
スタッフより
しっかりしたレビューをいただきまして、本当にありがとうございました。A+は自然観察にも非常に適した双眼鏡だと思っております。周辺像に関しては、今後、何らかの形で改良できたらと思います。少しずつでも進歩していけたらと考えておりますので、よろしくお見守りください。