お客様の声「ヒノデ6×21-U1」(野鳥観察)
お客様の声(東京都八王子市/Yさま)
6×21-U1を購入しました。バードウォッチングでの利用です。他社の8x33(※)と8x22(※)などを持っています。8x33が重く感じるようになったので、軽い機種を探してました。写真を撮るので、鳥のいる位置と種の確認ができれば良いのでコンパクトで軽く、広い範囲が確認できること、あと操作性がしっかりしてる機種を探してました。
ほぼ2ヶ月試してみたので感想など含めレポートしてみます。
※ いずれも実売10万円以上の日本製高級双眼鏡
解像度
独自方法ですが私が双眼鏡の比較でやっているテストをしてみました。
・比較双眼鏡:ヒノデ6×21-U1と8x22
・距離:室内で5m程度離れた対象物で比較。
・対象物:1Lの牛乳パックの後ろの小さな文字の確認。
・数字<アルファベット<カタカナ、ひらがな<画数の少ない漢字<画数の多い漢字
・対象物照度:約30Lux(スマホのアプリで計測、信頼度は不明)。暗くするのは目の瞳孔をできるだけ開き、瞳孔の絞り効果を少なくするためです。対物レンズが大きいとさらに暗くします。
結果:両者とも数字、アルファベットは容易に読める。カタカナ、ひらがなもほとんどが読めるが困難な文字もある。画数の少ない漢字はほぼ読めない。解像度は同程度のようです。但し6×21-U1の方が明るかった。
最近、本体(自分)の目が悪くなってきているので参考程度かな?
実際の使用
何時もの近所の水場、暗くて肉眼では鳥の姿は確認しづらい環境。8x22では肉眼よりは明るいが、まだ暗い状況。6×21-U1ではより明るく見え、鳥の確認が良好だった。
使用温度
−2℃〜4℃の野外で2〜3時間連続使用。ピントリングなど硬くならずスムーズでした。
また、台湾で、今回は寒かったので最高気温29℃程度でしたが、ピントリングはゆるゆるにならず、通常のスムーズさでした。もう少し暖かい状況で試したいです。
使用感
重さは 8x22と同程度です。軽いのでカメラのお供には邪魔にならず快適でした。
また、ピントリングが気温によって変化しないのも快適でした。
6×21-U1は6倍の為か被写界深度が深く、5〜20mあたりの樹林にいる鳥がGENESIS8x22に比べ見つけ易く、焦点も合わせ易かったように感じました。ただし樹林では6倍が良いですが、広範囲が見える環境で遠くの鳥を確認する場合は8倍に分があります。
その他
・他の方も指摘(接眼レンズのキャップのキツイ件)されていますが、キャップの内側にシリコンスプレー(100均にある)を塗ると少しスムーズになります。ティッシュにシリコンスプレーを少ししみこませ、それでキャップの内側を拭きます。
・私は眼鏡使用ですが、私の場合接眼レンズが近すぎるので、接眼キャップに輪ゴムを二重にしたものを挟んで距離を取りました。良くなりました。
・私は双眼鏡のザックでの出し入れが多いのでストラップとケースをヒノデ 8x25-T2のものに交換しました。快適です。
・接眼レンズキャップは小雨の時でも必要なので他社のものを転用しました。かなりゆるゆるなので、内側に厚手のテープを貼ってます。もう少しピッタリするのが良いんだけど…
台湾には 8x33と6×21-U1を持って行ったのですが、カメラ使用時は軽く使い勝手が良い6×21-U1の出番が多かったです。慣れると特に8倍でなくても良いと感じました。今後はバードウォッチングの良き相棒になりそうです。
スタッフより
詳細なレビューをありがとうございました。U1の実力が十分に伝わってくる素晴らしいレポートで、本当に感謝しております。
U1の開発は私たちにとっては一つのチャレンジでした。実際に発売してみて、光学性能に関してはユーザーの皆様にも十分に伝わるという手ごたえをいただきました。
ご指摘いただいた通り、レンズキャップやケース、ストラップに関しては、このグレード、このサイズが初めてだったこともあり、十分にお客様のニーズをつかみきれなかったことや、予算の都合等もあり、まだまだ理想の形には遠い状況です。少しずつマイナーチェンジを繰り返しながら、少しでも良い形に近づけていきたいと思います。