以前、S1及びA4の選定でお世話になりましたSと申します。 その節はお世話になりました。 その際、双眼鏡の感想についても丁寧に答えて頂き、ありがとうございました。 その件、覚えておられるかどうかは、定かではないですけれども、、(笑
この度、遅ればせながらBプラスを購入させて頂きました。感想その他お付き合い下されば幸いです。
端的に言いまして、このBプラス、私としてはもう「参りました」の一言です(笑
個人的にもっとも重視していますのは肉眼の継続です。 それは双眼鏡にとって実際には非常に困難な命題ですね。 色彩、シャープさ、透明感、像の締まり、重み、 そしてなんといっても両目で立体視した時の像の立体感、そして自然な遠近感などなど。
Bプラスの像面はそれら全てが「ナチュラル」です。
これが出来ている双眼鏡は、どんなに高価な高額機種であっても、 このナチュラル感は、 有りそうで「実は無い」という事を考えると、何ともはや、、、 私としては本当に「参りました」 そして楽しい、本当に覗いていて楽しい双眼鏡です。嬉しいです。
草木が風に揺れる姿のその繊細さ、色合いの美しさ、その質感を、 誇張もせず、損なわず、 「そのままの姿で」見せてくれる像面など、そうそう経験出来ないと思います。
像は変に平べったくも無く、肥大化してもなく、(そういう双眼鏡が多いという事ですね) Bプラスで覗く自然の姿は、本当に、肉眼で見る立体視のままに、眼で見ている姿のまま、草木も花も、美しく繊細に揺れている姿です。
使い古された表現かもしれませんが、しかしBプラスは実は、本当に稀な双眼鏡、これこそまさに「自分の視力が突然良くなったように見える」見え方でした。
私はこれ以上の言葉は持ちません、すみません。 将来の為にもう一台、保存用に欲しいくらいです(笑
まだ使い始めて間がないですが、一点、教えて下さい。 光が斜めに入って来る環境では 視界の中に像面を妨げる迷光が入り込む事があります。 これは、ポロでは良くある事なのでしょうか? 私の双眼鏡が壊れている訳で無ければ、全く問題ないので気にしませんが、教えて下さい。
明日からも、色々なシチュエーションで使うの事が楽しみです。 素晴らしい製品をありがとうございました。 迷光の件、一点教えて下されば助かります。 それでは失礼致します。
スタッフより
S様のような、舶来も含めた良い双眼鏡を見続けてきた方から、 これだけほめていただけるとこちらも自信が付きます。いつも販売開始前には「できるだけの手はかけよう」と考えて色々と試行錯誤しますが、どれだけやってもどこかで不安になったりするものです。
斜め方向からの迷光については、ご指摘の通りポロの宿命的な問題です。弊社サイトのポロの説明の図版を見ていただくと、対物レンズから入った光が、プリズムで四回反射して接眼に届けられるのがわかると思います。対物レンズのはじのほうから斜め方向に入った光が、一回目の反射面に当たらず、直接2回目の反射面に当たってしまうことで、あのような迷光が生まれて接眼レンズに届いてしまいます。
解決方向としては、
・対物レンズのフード部分をのばして、斜めからの光をシャットアウトする。
・対物筒そのものを伸ばして、斜めからの光がプリズムまで届かないようにする。
というものがあります。 しかし、どちらも双眼鏡の重量やサイズとトレードオフの関係にあり、小型軽量で使いやすいものを、デイリーに使ってほしいというヒノデのスタンスから考えると、 あきらめざるを得ないところがありました。
その分内面の塗装など処理を徹底することで、 完全に封じ込めることはできませんが、ある程度まで迷光をおさえるよう努力しています。