お客様の声(東京都葛飾区/F様)

双眼鏡を使ってるという感覚がないくらい自然に視界がクリアになり、また暗転というか次の出番のために演者がスタンバイしている照明が当たってない状態は肉眼より明るく見えました。 これまでも光学性能的には悪くないレベルの8倍の双眼鏡を使用していましたが、倍率が下がったことで見えないということはまったくなく、ほんとうにクリアな視界でした。

また私は体質のためか、非常に接眼レンズが曇りやすく困っていたのですが3公演計9時間の観劇で一度も曇りませんでした!曇りにくいをもっと御社のアピールポイントにするべきだ!と思うくらいに感動しました。

懸念であった重さですがまったく感じませんでした。100グラム軽いダハの方が重たく感じるくらいです。 双眼鏡は重さよりホールディング性というか持ちやすさが大切だと改めて思いました。 ダハタイプより重心が安定するのと幅広だから手の置き場があって、突起が指置き場にちょうど良くて、すごく持ちやすかったです。これは製品の特徴というよりは相性もあるのかなと思いますが。

そして感動ポイントにピント調整や眼幅調整の硬さです。今まで使ってきた他社の製品はふとピント調整に指が触れてしまうとズレてたり、眼幅調整は折り曲げるだけなので持ってるだけでズレてしまうことが多く地味にストレスだったので、あの硬さには感動しました。ピントもばっちり合って一度合わせてしまえば再調整が不要だったので(これは私の使用目的が観劇だからだと思います。対象の位置が数メートルの範囲でしか変わらないので)

遠くのものを近くに見せるということをたくさんのレンズで実現している以上避けられないことなのでしょうが、時折、見ている対象の近くにいる舞台上のひとが幽霊みたいな透け透けになって、横反転(90度反転)した状態で視野に入り込むことがありました。おそらく照明の角度や舞台の明るさなどによるものだと思います。双眼鏡とカメラがレンズ構成がどのくらい似てるのかは知らない素人ですが、心霊写真ってこんなふうにできるのだろうなと思いました。

また、やはり時折、見ている対象の周りにオーラのような光で輪郭ができることがありました。ちょうど人の周りに同心円上というか円ではないですね、1.2倍の相似形を重ねたみたいな白い光というか。白い帽子の周りと刀の周りはそのオーラが強く大きくなっていたのでなるほどと思ってみたりしました。舞台やコンサートを見ていて逆光など照明で視界が影響を受けるのは仕方ないことなので不満ではありません。

ただ、もしかして観劇、コンサート用の双眼鏡は天体、星見用が一番適してるのでは?と思ったりはしました。 暗いところから遠くの明るい光源を見る、という点でもしかしたら近いのでは?と。もちろん星の方が断然遠いし、遠い分光量は少なくなるので違う点も多いのでしょうが。 というのも私は次は御社の8倍を買う気満々なので! 今出てる2つのうち、どちらがいいのか悩み始めております。

最後に対物レンズのキャップは使用3回ですでに片方紛失しました。レンズキャップがなくなるのはもうあるある過ぎて(今現役で使用してる御社以外の双眼鏡はすべてキャップがひとつも残ってません笑)気にもしてませんが。あの対物レンズキャップがついたままで大丈夫なデザインは観劇には向いておらず(舞台にあのべろんとキャップが下がった状態で見せるのは抵抗があるのと、双眼鏡で見る、膝に置くを頻繁に繰り返すので(しかも暗い客席で)絡まったりします。キャップだけでもぴったり閉まるデザインのがうれしいなとは思いました。終演するとみんな一斉に席を立つので(座ったままだと他のひとの出入りの邪魔になるので)さっと立ち上がってさっと席を立ちたいのでキャップをきちんとハメてる時間がないもので。

ただ、どれも文句ではなく、B +にはほんとうに満足しています。観劇にはこれ以上の双眼鏡はないのではと思ってるほどです。 もう少し倍率が欲しいときのために(すでに8倍の双眼鏡は複数所有してますが)御社の8倍購入も本気で検討し始めました。

双眼鏡は数字に表れない部分での満足度がかなりあることを身を持って実感できたことは御社との出会いの中でももっとも有益なことでした。ピントリングや眼幅調整の硬さ、持ちやすさがこんなにも双眼鏡のストレスを減らしてくれるものだとは!

スタッフより

6倍30mmの双眼鏡を観劇に使うという発想が私どもにはありませんでしたので、まず、そこに驚きました。

ご感想を拝見し、本当に双眼鏡についてよくご理解されているなあと感じ、6x30が、F様のニーズにピッタリ合ったのだと納得できました。

横反転(90度反転)した状態で視野に入り込む像は、ポロ双眼鏡の宿命ともいえるゴーストです。 何とかこれを少なくしたいのですが、ボディの小型化とトレードオフの関係にあり、 完全に無くすことができません。ダハではこのゴーストは出ません。

見ている対象の周りに光で輪郭ができたのは、レンズに少しだけ曇りが出てたかもしれません。 レンズが薄く曇ったときに、像のまわりに光が膨らんで見えます。

それにしても、レンズが曇りにくかったとのこと、特にレンズが曇りにくいような工夫はしていないので、少し驚きました。 もしかすると、防油コートがなんらかの役割を果たしているのかもしれません。

レンズを曇りにくくするには、観劇の前に、できる限り双眼鏡そのものを暖めておくのが肝心です。 冬は、カイロなどを使うとよいかもしれません。 窓ガラスと同様、温度のギャップが曇りの主な原因です。

8倍の二種を比較した場合には、星見用の8x42よりも8x32の方がご納得いただけると思います。観劇でお使いになる場合は十分に光量が取れますので、42mmの口径は意味がありません。星を見るという目的以外では、様々な部分で8x32の方が無理のないつくりになっています。