お客様の声(愛媛県新居浜市/K様)
星雲は、やはり 20mm という口径では少々難しかったですね。低倍率も仇になる場合があるようです。M8 は楽勝でした。散開星団がきれいで、見飽きません。ただ、バックの星雲ははっきりわかりませんでした。20mm では難しいのでしょうか。 M16、M17、M18、M24 が密集するいて座の辺りはめちゃめちゃきれいでした。これらも見ていて飽きません。
M4 はなぜかわかりませんでした。M80 も同様です。低空だったからでしょうか、
それとも僕の眼のせいなのでしょうか…。
M13 は視認できましたが、星雲状には見えずに暗い恒星といった感じです。こういった時にはある程度の口径のある8倍~10倍程度の双眼鏡が欲しくなります。
M31 は見えて当然でしたが、午前4時前という時間帯で天文薄明が始まっていたせいか、淡くしか見えませんでした。
今現在、日没後の西の空には水星と金星がランデブーしているのですが、同一の
視界に入れると、下側に来る金星にピントが合わず、ぼやけるのが気になりました。
ただ、視界が明るいので薄明が残る中でも水星が比較的早く視認できるようになるのは良かったです。
まとめると、昼間に風景や鳥などを眺めるには最高のパートナーになりそうですが、光学性能が問われる星の観望では、少し厳しめな評価になりそうです。わずかな光軸のずれやゴーストの多さや視野の平面度など、やはり気になってしまいました。
こんなところでしょうか。僕の目的の中に「星を見る」という目的があるので、A3 の少々力不足の面が見えてくるのかなぁ、と思っています。子供や双眼鏡を覗いたことのない人などには最高の双眼鏡になりうるのは間違いないのですが。辛口の評価で、すみません。
スタッフより
「辛口」などということは全くございません。私たちが感じているA3の弱点を正確に突いており、こちらとしても納得できるレビューでした。双眼鏡に対する強い思いが伝わってきて、気が引き締まります。
特にピント面を平坦に保つことは、A3にとって課題でしたが、最近、製造工場の変更もあり、かなり良くなってきています。今後も、ヒノデ双眼鏡をよろしくご愛用ください。