お客様の声(Tさま)
私の双眼鏡の使用状況としては、お出かけ時に見晴らし台などから風景観察をすることが多いのですが、そのような機会は大体観察条件が良いときだったため、N2とA6でも見え方の違いが分かりづらくN2の圧倒的に小さいところにメリットを感じてA6より使用の出番が多くありました。
先日、渋川市の水沢山の見晴らし台からの眺めでN2とA6の差がはっきりすることがありました。その日は薄曇りで春霞がかかっていて、自宅から15kmほど離れた水沢山はどちらといえばシルエットで山肌の観察はほぼできない状況です。水沢山の見晴らし台からの眺めはお気に入りなのですが、こんな状態では大した景色は期待できないので普段なら双眼鏡は荷物になるため持っていきません。
見晴らし台からまずN2で霞がかかりながらも見慣れた景色をしばらく観察した後にA6に持ち替えました。すると「あれ!?全然違う」。驚きました。二つの違いをこんなに感じたのは初めてです。口径が違いますから夜景などで明るさの差は認識していましたが、霞がかかるような条件の悪いときは「そもそも双眼鏡を使ってまで景色をみない」人生だったので、あまりの違いにびっくりしました。
N2は白黒とまでは言いませんがモノトーンっぽい彩度の低い色調のうえ輪郭や細部がつぶれそうで、奥行きがある霞の向こう側に景色が見えてるという感じです。N2だけ見ているのであれば、今日は霞がかかってるけどまあまあ見えるなと満足したと思います。
ここでA6を同じ方向に向けると、初めどこを見ているのかわからないのです。同じところを見ているのに違うところに見えるのです。確認のためN2で見直すと同じ場所です。A6であっても霞が消えることはありませんが、乳白色ではあるけれど透明感のある薄いシートを通して見てるという感じで、色調はしっかりして淡いものにきちんと色がついています。輪郭や細部のきめが細かくビシッとしていて「緻密」という表現がまさに当てはまります。
これで同じ倍率なのかと改めてN2を見直してしまいます。ただし、N2で見えないものがA6で見えるという訳ではなくて、N2では通常の注意力で見逃してしまうものでもA6でははじめから気が付き、N2で改めて見直すとN2でも見えるという感じです。
スタッフより
A6の像の特徴として、多くのお客様からご指摘をいただくのが「透明感」です。前モデルのA5やA4の比較してのご感想でも「透明感が増した」とご感想をいただくことが多いのですが、なかなか具体的に言語化できず、ご購入前のお客様に伝えるのは難しい部分でした。
今回いただいたご感想は、その「透明感」を具体的に、緻密に、表現していただいており、これからご購入されるお客様には非常に参考になるのではないかと思いました。ありがとうございます。