双眼鏡 ヒノデ 6x21-S1

前モデルからの改善点

コーティング

コーティングが全面的に新しくなりました。これまでは、ちょっと高級な5層のマルチコートでしたが、9層のマルチコートに変更しました。

S1で採用したコートは、6x30−B2で採用しているフラットマルチコートとは、実は、ちょっとコンセプトが異なります。フラットマルチは、レンズやプリズムによってコートの質を変え、光学系全体でバランスをとるのに対し、S1の9層マルチは、全て同じ質のコートで、限界まで透過率を上げます。

どちらが優れているか、私達も正直、判断しかねます。二つの双眼鏡はそれぞれ異なる工場で生産されていますが、両者ともに、大手カメラメーカーのOEMを引き受ける、レベルの高い工場です。その工場に、今手に入る、最高のコーティングをお願いした結果、こうなりました。透過率表を見てみますと、全体的に95%を超える、すばらしい結果です。正直驚きました。

コバ塗り

プリズムの反射や透過に関係のない面や、レンズのフチにスミを塗ることで、光の乱反射を抑える処理を、コバ塗りと呼んでいます。コバ塗りは手がかかるため、ある程度高級な双眼鏡をのぞいて、現在では省略されることの多い処理です。しかし、コントラストを上げる効果は大きく、双眼鏡マニアの中には、自分でボディを分解して、コバ塗りをし、再度組み立てなおす方もいらっしゃるほどです。

S1においては、効果の大きい上方プリズム(対物レンズから入った光が最初に通過するプリズム)と、二枚の対物レンズにコバ塗りを施しました。このことで、コントラストが上がり、色がより濃く見えるようになりました。