8x42-D1 ヒノデ双眼鏡

双眼鏡 ヒノデ 8x42-D1

D1

価格

39,500円(税・送料・手数料込)

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返品・保証について

一ヶ月間、いかなる理由でも返品を受け付けます。(詳しくは保証、返品、交換、修理をごらんください。)商品には全て自信がありますが、とりあえず一度手にしてみて、お気に召さなければご返品していただいてかまいません。その場合は、即時返金いたします。

三年間、通常使用の範囲内で故障した場合、無償で修理いたします。

詳細

対物レンズ有効径 : 42mm(EDレンズ)
倍率 : 8倍
実視界 : 7.5度
アイレリーフ : 18mm
明るさ : 28
レンズ、プリズムのコーティング: 全面マルチコート
最低合焦距離 : 2.0m
・重さ : 688g
・サイズ : 横 127mm × 縦 132mm × 厚さ 50mm(ページ下方に写真あり)
プリズムBak4
・生産国 : 中国
・カラー : ブラック
眼幅調整範囲 : 57〜75mm
・防水性能 : 深さ3mの水中で、3分間 (窒素充填防水)
・付属品:ソフトケース、対物キャップ、接眼キャップ、ストラップ(いずれも、このページの下方に写真があります。

※他の商品と比較するのに便利なスペック表はこちらをごらんください。

星空観察用として、最適なスペックとは?

8x42−D1は星空観察用として企画された双眼鏡です。D1そのものについて説明する前にお伝えしたいことがあります。それは星空観察用の双眼鏡として最適な倍率・口径とはどんなものか、という話です。

これについては、天体観察の世界では長きにわたり議論されてきました。

最も議題に上がりやすいのはひとみ径に関する話。ひとみ径5mmと7mm、ベストはどちらなのかという議論です。かつて天文関係の書籍や雑誌で推薦される双眼鏡はひとみ径7mmの「7x50」で、長い間これが定番でした。

しかし私たちの周辺にいる星好きの間では、5mmをメインにしているかたが増えています。7mmでは星のバックの黒い空が白っぽくなり、コントラストが下がるから、というのがその理由です。

この「空が白っぽく見える」現象は、光害が原因ではないかと言われています。現在、日本国内の観察環境においては、どんなに暗い場所であっても真っ暗ではなく、地上から放たれたわずかな光が大気に反射して白っぽくなります。

5mmの場合はバックの黒い空が暗くなるため、コントラストが上がって、星がより美しく見えます。

(※これらの話は「点光源である星」「面光源である空」と、口径・倍率という視点から見ると説明がつきますが、その話はいずれコラムで書こうと思います。)

天文誌の編集者であるKさんは、「ひとみ径7mmが役立つのは大彗星の尾とか、月食の赤い月のグラデーションを見るときくらいだと思う。」とおっしゃいます。

この話をうかがって以来、いまだ大彗星は到来していませんが、月食は何度か機会があったので、実際に5mm(6x30、8x42)と7mm(7x50)を比較してみました。しかし私個人としては、正直なところあまり差を感じられませんでした。

目には個人差があるため、人によって感想には差が出ます。しかしここでわかったのは、メリットがあるといわれた月食でさえ、人によってはそれほど大きな違いが感じられないということです。

結論として、日の出光学が天体観察用としてオススメする双眼鏡は「ひとみ径5mm」ということになりました。7mmは5mmを手にした後で、もう一歩星の世界を探求するのには良いと思います。

※他の商品と比較するのに便利なスペック表はこちらをごらんください。

ひとみ径5mmの中の選択肢

ひとみ径5mmの双眼鏡には6x308x4010x50といったスペックがありますが、それぞれに楽しめる世界は異なります。

6x30は天体望遠鏡のファインダーにも採用されるスペックで、ヒノデのラインナップでいえばBシリーズが6x30のスペックです。

Bシリーズの実視界は8度と、倍率が低いぶん視界は広いです。それゆえに肉眼とのギャップが少なくなります。特に初心者は、肉眼で見えている星空の、どの部分を見ているのかわからなくなることがあります。

双眼鏡向けの観察対象として、淡い星雲・星団や小さな微光星、彗星、月食、皆既日食が挙げられますが、月食や皆既日食はともかくとして、星雲・星団や彗星を視界に入れるのは、多少コツがいるかもしれません。

初心者にとって、視界の広い6x30は、星座を構成する星を2〜3個は一つの視界に入れるこができるので、星並びを追いかけながら目当ての天体にたどり着くことができるため、便利です。

上級者から見ても、場所や明るさを日々変えていく彗星や、近くに目印になる明るい星がない星雲・星団をすばやく探すことができるため、重宝します。

そして何よりありがたいのは、その重さ。Bシリーズは500gを切る軽量なので、旅行などに持って行く際にも負担になりません。上方向を見る際には思った以上に「手ブレ」の影響が出ますが、この軽量さと低倍率の組み合わせは、手ブレの防止にも役立ちます。

良いことずくめの6x30ですが、唯一最大のデメリットが低い「倍率」です。

目当ての星を視界に入れることにすっかり慣れてきた頃、できればもう少し、迫力のある大きな像で見てみたいと感じるものです。

そこで候補に挙がるのが、同じひとみ径5mmの8x40や10x50です。

アメリカの天文雑誌『スカイアンドテレスコープ』などを覗いて見ると、彼らのおすすめは10x50のようです。彼らはこの双眼鏡を、三脚や一脚に乗せて使います。

日本国内でもそれなりの数の人たちがこれに挑戦しており、「双眼鏡 架台」で検索すると、ユーハン工業さんの「ユーハンター」をはじめとする、個性豊かな架台を見ることができます。

まれにこの10x50を手持ちで使う人がいますが、50mmの双眼鏡は大抵の場合、1kgを超えるため、手ブレのことを考えれば屈強な体が必要です。

三脚・架台が必要となると、それはすでに天体望遠鏡に近い状態です。日の出光学がオススメしたい双眼鏡での星空観察は、手軽さが基本です。どこにでも持って行けて、すぐに出せて、すぐにしまえる星空観察です。

ということで、ここで8x40の登場です! 40mmの双眼鏡は50mmと比べれば軽量で、倍率も10倍よりは控えめなので、手ブレの影響も少なく、手持ちでの観察が可能です。

像の迫力という点でいえば、これは感覚的な話なので数字で表すことができませんが、10倍と8倍の差は8倍と6倍の差ほど大きくありません。大抵の方は、8倍を10倍と比べたときに「軽くて手ブレが少ないことを考えれば、多少像が小さいことは気にならない」と言います。もちろん10倍のほうが拡大される分、より大きな像で見えますが、手持ちで使うのはつらいということでしょう。

星見用双眼鏡 ヒノデ8x42−D1

さて、ようやく本題。ヒノデ8x42−D1の登場です。

8倍でありながら実視界7.5度の広視界。D1には4郡5枚の贅沢な接眼レンズが採用されており、崩れの少ない周辺視界と、ヒノデらしい中心解像度を実現しています。ボディはマグネシウム、ピントノブにはアルミと、金属部品を多用し、耐久性も十分。窒素を充填した完全防水の双眼鏡です。

私たちヒノデのメンバーは販売開始前に半年以上の時間をかけて実視テストを重ね、このD1には強い手ごたえを感じています。現時点、同価格帯で近いスペックの機種と比較したとき、自信を持ってオススメできるものになりました。

星見用の8倍双眼鏡として「ヒノデ8x42−D1」を企画するにあたり、意識したのは下記の3点です。

 ・色ずれが少ないこと
 ・視野を広くとりつつも、周辺部がある程度シャープであること
 ・重過ぎないこと

倍率が8倍以上に上がると色収差(色ずれ)が目立ってきます。双眼鏡で、特に明るい星を見たとき、星像が色ずれを起こすことは珍しくありませんが、その度合いが大きいとわずらわしく感じられます。D1にはEDレンズが採用されており、色収差は許容できる範囲までおさえられています。

金星やシリウスを見ても色収差はそれほど感じないと思います。月に関しては周辺部にある程度出ますが、微光星に関してはほぼ全く感じられません。

星を見るとき視野が狭いと迫力に欠けますが、無理に視野を広げると周辺像が悪化し、全体にスッキリしない像になります。D1は視界をある程度ワイドにしつつ(7.5度)も周辺のシャープさをある程度保ち、星見用としてはとても良いバランスです。

ヒノデ8x42−D1は688gで、女性には多少重く感じられるかもしれません。軽量さを追及した6x30−B2と比較すると、重厚な印象を受けます。しかし、高さ123mm、幅127mmとボディそのものは決して大きくはありません。

口径20mmや30mmの手軽さはありませんが、手に負えないことはありません。できる限りの軽さを追求すべく、ボディの材料には軽量なマグネシウムを採用し、口径42mmの双眼鏡としては軽量に仕上がっています。

ヒノデスタッフには元々天体関係の仕事に携わっていた者が多く、天体観察用に特化した8x42の双眼鏡を作るにあたっては、ユーザーとしての立場からも数々のこだわりがありました。 それについてはこのページ最下部の開発ストーリーをごらんください。

星空観察以外には使えないのか?

D1のメリットは8倍の倍率ながら、ひとみ径が5mm確保できていることです。

このことは、鳥や動植物の観察を目的にする場合、それほど大きなメリットがあるとは思えません。基本はオールマイティな6x30かコンパクトな7x20あたりを使い、どうしても倍率に不足を感じる場合は8x40ではなく8x30を使います。

上にも書きましたが、ここ30年で大きく進化したコーティングのおかげで、視界は十分に明るくなりました。鳥や動植物の観察においては、よほど薄暗い状況でなければ5mmのひとみ径は不要だと思います。

それなら200g程度軽く、コンパクトな8x30の方が使い勝手が良いはずです。もちろん、8x42−D1を星見以外では使えないという意味ではありませんが、持ち歩きながら使うような用途においては、700gは少々重たいということです。

(ヒノデでは現在8x32を企画中です。販売開始まではもう少々お待ちください。)

ユーザーレビュー

こんにちは。日頃使っている同価格スペックの双眼鏡の中で最も出番が多くなっています。いずれもEDレンズの透明度は高く中心像は申し分なく良いと思います。

しかしこのクラスになると視野内収差とコーティング仕様により対象の見え方がまるで違います。 周辺収差は超高価フラッグシップモデルクラスは別として、コートティングは仕様如何で風景向き、星見向き色再現性が異なります。

そんな中、HINODE8×42HDを紹介されて今に至りました。全く光害のないロケーションでご覧になるとわかりますが、天の川超微光星も色調が大変豊かに神々しい輝きに見えています。散光星雲はとても掴みよく映えているのが分かります。同スペック双眼鏡で見比べても歴然です。私の様に何台も費用をかけずに迷わずオススメできる逸品と言えます。(福島県いわき市 K様)

写真で見る8x42−D1


↑まずは前から


↑うしろから。

ビノホルダー
↑ピントノブの反対側についている三脚固定ネジには、ふたがついています。これをはずすと、ネジ穴が露出します。このネジ穴に、ビノホルダーと呼ばれる金具(別売)をつけて、三脚に固定することができます。

日の出光学では、まだ、三脚、雲台や、ビノホルダーの取り扱いがありません。現状では、コーワさんのKB1-MT、ビクセンさんのビノホルダーMHという商品がお勧めです。(下写真はビクセンさんのビノホルダーHですが、現行品はネジが長いため、ワッシャーなどをはさむ必要があり、おすすめできません。)


↑ビノホルダーで固定した状態です。


↑ツイストアップタイプの目当て。左側が縮んでいる状態。指でつまんで回転させると伸びて、右のような状態になります。

ボディ
↑ボディは全面ラバーコート。握りやすく、ショックにも強い。

c2サイズ
↑D1のサイズです。


↑他機種とのサイズ比較。


↑接眼レンズのマルチコーティング

対物レンズコーティング
↑対物レンズのマルチコーティング。

↑正面から


↑横から


↑布のソフトケース付き


↑バッグのふたを閉めたところ


↑ひとみ径はきれいな真円を描く

商品企画ストーリー

ある日の社内会議の模様です。


「8x42、やってみようと思ってるんだけどさ。」

「8x42というと、ヒノデにはかつて8x42−C2というラインナップがありましたね。」

「うん。でもあれに関しては販売開始から5年たって、すこし古びてきたから販売終了にしたんだ。」

「他社からは視界の広い8x42が、C2と同じ3万円台の価格帯で販売され始めてましたしね。」

「そうそう。それまでは広視界の8x42は、5万円出しても手に入らないような高級品だったのに。」

「ぐっと安くなったのは、中国での生産が安定してきたからですか。」

「確かに、ダハプリズムをはじめとした部品の質が格段に良くなったからね。そのうえ安い。」

「中国も凄い勢いで進化しましたね。」

残念ながら、C2の仕様はそれらの双眼鏡と比べると、視界が狭かったのです。中心像は全く負けてなかったんですが・・・時代の流れには逆らえませんでした。

一方で、技術の進歩にあわせて、もう一つ変わってきたことがありました。


「でも、8x42の存在感も随分変わってきましたよね。」

「そうだね。かつては鳥見の主役だったわけだけど、最近は8x32に徐々にシフトしてる。」

「コーティングの進化ですね。」

「うん。光線透過率がどんどん上がって、多少暗いシチュエーションでも瞳径5mmが必要なくなったからね。」

「同じ8倍ならもっとコンパクトな8x32ってことです。」

「まあ実際使ってみれば、8x32で十分だって話になるよなあ。見えるんだもん。」

「そうですよね。ユーザーは正直です。」

「これはでも、鳥見に限らず色々な分野で言えるんじゃないでしょうか。」

「確かにそうだね。双眼鏡を販売する側としても、8x42を推薦することは減ってきた。」

「でも、8x42、作りたいんでしょう?」

「うん。」

「星、ですよね。」

「さすが。そのとおり!」

このD1の商品説明で解説したとおり、8x42は星見に最適のスペックです。ヒノデには元々天体望遠鏡など、星見の道具の販売から光学製品の世界に入ってきたスタッフが多いため、もう一度8x42にチャレンジしてみたいという気持ちがありました。


「今作るわけですから、視野はある程度広く、ですよね。」

「そりゃ星を見るときだって、視野が広ければ気持ちいいもん。」

「そしてできる限り小さく、軽く、ですね。」

「使い勝手のよさこそヒノデらしさだから。」

「そうすると、これまでのヒノデみたいにポロにするのはきついですね。」

「そうだよなあ。ポロの広視界はプリズムが大きくなってしまうよなあ。」

「32mmならともかく、42mmですから、結構大きいですよ。」

「全体で900gを超えてしまうよなあ。やはりダハだね。」

いくら視野を広く取ろうとしても、周辺が暗くなってしまってはあまり意味がありません。やや専門的な話ですが、視野を広く取って周辺の光量を確保するためには、光路を広めに取る必要があります。また、同じ焦点距離であればレンズが大きくなるほど光路も広くなります。

光路を広げるとプリズムのサイズが大きくなります。プリズムが大きくなるとボディも大きくなります。

同じ光路の広さなら、ダハプリズムはポロプリズムよりも体積が小さくて済みます。また、ボディの大きさに与える影響も、第一プリズムの真後ろに第二プリズムが来るダハよりも、第一プリズムと第二プリズムの位置がずれているポロの方が構造上大きくなります。

20mm、30mm程度のコンパクトな双眼鏡であればそれほど大きな影響は出ませんが、40mm、50mmとなると、プリズム形状が重さや大きさにダイレクトに影響してくるのです。


「ダハなら広い視界も問題ありません。」

「うん。700g台で作れるはずだよ。」

「でもいくら視界が広くても、周辺がぼやけてしまうのは嬉しくないですね。」

「そうなんだよね。そこのバランスが大事なんだ。」

レンズの枚数が増えればコストに直結します。限られたコストで作るということは、限られた枚数のレンズで作るということです。

同じ枚数のレンズで作るとき、視界を欲張りすぎると周辺像が悪くなり、周辺にこだわれば視界を狭くせざるを得ません。このバランスは好みもありますし、用途にもよっても異なりますが、星を見るときは無闇に視界が広いよりは、シャープに見える範囲が広いことを優先させたい、というのがヒノデの考えです。


「星を見るなら色にじみは困ります。」

「ゼロにするのは無理にしても、何とか少なく抑えたいところだね。」

「EDレンズですかね!」

「そうだよね。8倍だし、EDがいいと思う。」

「倍率が低ければ色収差も目立たないですけど・・・8倍ですもんね。」

EDレンズとは、異常低分散(Extra-low dispersion)レンズの略で、色収差(色ずれや色にじみ)が少ない高価なレンズです。例えばBシリーズやAシリーズなどの5〜7倍くらいの低倍率双眼鏡であれば、それほど色収差を感じることはありませんが、8倍、10倍となると、強い光のふちなどに青や赤のにじみを感じます。

ここ5年の間にかなり低コスト化が進み、手の届くところまで来たEDレンズですが、シリウスなどの明るい恒星を見るときには、その効果を感じていただけるはずです。

このようにして、自分たちがほしいものを販売するという姿勢から生まれたヒノデらしい双眼鏡ができました。あなたのスターウォッチングのお供にいかがでしょうか。