モデルチェンジ(ヒノデ6x30-B2)

前モデルからの改善点

ボディの形状はそのままです。レンズ、プリズム等の光学系にも変更はありません。接眼レンズを接眼部に固定するためのストッパーの形状が変更したことから、視界がほんの少し広がりましたが、それほど大きな差はありません。

ボディカラーがナチュラルに変更されました。以前、他の機種を扱っていたとき、二色展開にしたところ、ブラックとナチュラルが、ほぼ同数売れていました。生産ロットの都合から、二色展開は今のところ難しいため、ブラックとナチュラルのどちらかに決める必要がありました。B1(旧モデル)がブラックでしたので、今回はナチュラルで、ということになりました。ブラックは、いずれ出るかもしれませんが、出ないかもしれません。申し訳ございませんが、今のところは明言できません。

今回の変更で最も力を入れたのは、コーティングとグリースです。これについては、下で詳しく説明いたしましょう。

コーティング

コーティングが全面的に新しくなりました。これまでは、一般的な3層のマルチコーティングでしたが、7〜9層のフラットマルチコートに変更しました。このコーティングは、10万円を超える高級ダハに使用されているものと同等です。ポロ双眼鏡として、対物レンズ、プリズム、接眼レンズの全ての反射面にこのコーティングを施すのは、世界で初めてといっていいかもしれません。6x30の明るい像が、さらに明るく、抜群のカラーバランスになりました。是非一度、その目でお確かめください。

このモデルを生産しているOEMメーカーは、日本と中国に工場を持っているのですが、中国の工場には、このような高品質のコーティングをできる設備がありません。そのため、一度、レンズとプリズムだけを日本に運び、日本でコーティングをしてから、再度中国へ戻して組み立てる必要があります。そのため、少しコストがかかり、価格設定が上がってしまいました。しかし、他社がやらないことをやってこそのヒノデだという自負もあり、やってみることにしました。結果、この価格帯では考えられない光線透過率を実現することができました。

分光透過率
透過率表を見てみますと、緑が改善されているのがわかります。実際に覗いてみてもやはり、木の葉など、緑の色が非常に瑞々しく表現されています。

同時に、撥水・撥油コーティングを採用しました。油性ペンをもはじく強力なコーティングで、皮脂や水からレンズを守るだけでなく、万が一汚れた場合も簡単に汚れを拭き取ることができます。

グリース

グリースを改善することで、可動部分(視度調整、ピント調整、眼幅調整)が、よりスムーズに動くようになりました。2種類のグリースを混合することで、高い温度から低い温度までをカバーしています。真夏の車内においた場合や、真冬の天体観望など、幅広いシチュエーションで、快適な操作が可能になりました。

また、このグリースを採用したことで、可動部分の重さの調整が、より細やかになりました。大体以下のようなイメージで調整しています。

・視度調整 : ずれにくいよう、少し重めに。しかし、女性の力でも動かせるように調整しました。
・眼幅調整 : ボディの片側だけを持ったときに、もう片側が下がってこない程度の重さを保ちつつ、重くなりすぎないように調整しました。
・ピント調整 : 防水性能を保つため、ポロ双眼鏡のピント調整は、やや重めになりがちですが、ストレスなく、スムーズに動くように、調整しました。