フィールドイン楓林舎 代表 みのわまさあきさんの詳細レポート

フィールドイン楓林舎 代表 みのわまさあきさんの詳細レポート

南会津のペンション・フィールドイン楓林舎の、みのわ代表より、日の出光学「5X20−A1」の詳細レポートをいただきました。<評価できる点>と、<要検討事項>にわけた、とてもわかりやすいレポートですので、ご参考にどうぞ。

フィールドイン楓林舎リンク : http://homepage3.nifty.com/fuurinsha/

minowasan

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日の出光学「5×20−A1」使用レポート

フィールドイン楓林舎
代表 みのわまさあき

私は、南会津という美しい星空の見え、かつブナ林や湿原等すばらしい自然が残る地域で、宿泊施設を営んでいます。そして、現在の仕事に携わる前から、天文、バードウォッチング、自然観察に、永く親しんでいます。

そのため、天体望遠鏡をはじめ、いろいろな機材を所有していますが、自然観察、特に野鳥の観察には、双眼鏡が必需品といえます。その双眼鏡も、口径2cm前後の小さいもの(必要に応じて、お客様に貸し出すためのもの)から、口径10cmの天体用のものまで何台も所有しています。(正確には、長年の趣味の結果、集まってしまったというべきものですが。)

今回、日の出光学の小型双眼鏡「5×20−A1」を使用する機会を得ましたので、(光学性能に関しては、HPに充分説明されていますので、)実際に使用した感想や、他の双眼鏡と比較して感じたことを述べたいと思います。

私は、野鳥観察等自然観察を行う際には、N社製の7×35CFを主力として長年使っています。

さらに、本レポートをまとめるにあたり、比較したのはK社の6×18FF・8×22DH(中国製、数年使用、購入価格1,500円〜2,000円程度)、O社の8×22RC・8×24PC(日本製、約20年使用、当時の定価12,000円程度)です。

<評価できる点>

○常に携帯できる大きさと重さ

私は、自然観察をする時には、小型双眼鏡、図鑑、ノート、ルーペ、コンパス、ペン等いろいろな道具をベストに入れて持ち歩きます。それぞれは軽いものの、合わせるとけっこうな重さになります。さらに、コンパクトデジカメが加わる場合があります。

従来、サブとして、6×18をポケットの一つに入れていますが、使っているのはその軽さ(140グラム)によるものです。これは、軽さはいいのですが、決して見やすいものではありません(価格も安いですが)。それに比べて、ヒノデ5×20は50グラム程度重いですが、これなら常にポケットに入れて持ち歩ける重さです。また、大きさも、ポケットにちょうど入り、苦になるものではありません。

また、双眼鏡のストラップというと、不思議なことにかなり小型の物でも両側から吊り下げるものがほとんどですが、私のような使い方や小型機ならば本機のような片側から下げるが使いやすいと思っています。

さらに、出来れば、ストラップの取り付け位置を現在のもの(接眼部側から見て右側)から反対側(左側)にしていただけると、右手で持つことが多いので、さらに持ちやすくなると思います。

○倍率を抑えたゆえの明るい視野
本機は、5倍で口径20mmという仕様による、明るい視野が一番の特徴といえるかもしれません。手元にある他の8倍の双眼鏡とくらべても、その差は明らかです。また、8倍と5倍の倍率の差も、事前の予想よりも気になりません。当施設周辺で、冬季に見られる野鳥たち(シジュウカラ、コガラ、ヒガラ、エナガ、コゲラ、ゴジュウカラ等)を見てみましたが、視野が明るい分、むしろ細かな部分まで観察できます。

また、歪曲収差も少なく、視野の明るさと相まって、天体観望にもけっこう使えます。もちろん、口径3〜5センチの双眼鏡に比べて、集光力の差はどうしようもありませんが、冬の散開星団(M35、36、37、38等)は、当地の星空の良さもあり、意外なほどよく見えました。やはり本機の瞳径が4mmであることが大きいのでしょう。星野については、瞳径が3mm程度の他のコンパクト双眼鏡より、格段に見えました。

本格的な観望は無理でも、写野の確認など、サブ的な使い方なら星見でも使えると思います。

<要検討事項>

○色のバリエーションが欲しい

現在のところ、本機種の色は黒だけですが、女性も利用することや室内でのオペラグラス的な利用を考えると、黒以外の色のバリエーションが是非とも欲しいと思います。

具体的には、鏡胴部分に落ち着いた緑系(モスグリーン等)や濃い赤系(レンガ色、濃いエンジ色等)がほしいと思います。製造時のロット数を考えるとなかなか難しいと思いますが、是非実現してほしいと思います。
また、ケースも、色を含め、女性の携帯にも適したものを、多少コスト高になっても、(あるいはオプションで用意しておくことを含め、)検討していただきたい。

○多少コスト高でも、マルチコーティング

本機は、明るく、いわゆるヌケのよい双眼鏡といえますが、レンズのコーティングの仕様をみると、モノコートとなっています。今の仕様でもこのような良像なら、コーティングをより良質のものにしたら、コントラストが増し、さらに良像になるのではないかと期待してしまいます。

現実には、コスト増の問題と最終小売価格との兼ね合いでしょうが、検討する価値はあると思います。

以上