旅行で大活躍の6x30

旅行で大活躍の6x30

2012年、オーストラリアのケアンズで皆既日食があったのをご存知でしょうか。天文雑誌で特集が組まれただけでなく、新聞、テレビでも報道されましたから、ご存知の方も多いかもしれません。

ケアンズは、町を数十キロはずせば光害が極めて少なく、南半球の星空を見るにも絶好のポイントです。また、エミューなどの野鳥やワラビーなどの野生動物に手軽に出会うことができる、自然あふれる地域でもあります。

こんな場所に絶対に持って行きたいもの・・・それはもちろん双眼鏡です!

移動の多い旅行の中、これほど様々な角度から双眼鏡をテストできる機会は稀ということで、ヒノデ6x30、ヒノデ8x42など、双眼鏡をできる限りスーツケースに詰め込んで、ケアンズ日食ツアーに参加してきました。

初日(天体観察)

朝の4時にケアンズに到着。 機中泊ではほとんど寝られなかったのもあり、そのままホテルに直行。そう、このツアーの目的のひとつ、夜の天体観察に備えて、十分に睡眠をとります。

夜に起床し、チャーターバスにて一路、観察場所へ。私自身、南半球の星空は初めてでしたが、とにかく壮観でした!天の川があまりに濃く、にぎやかなのに感動しました。その空のすばらしさゆえに、小型の双眼鏡だけでも、かなり楽しめます。


↑同行の青山さんによる写真。天の川が見事でした。流星も結構見えました。

ヘビーな天文マニアの方でも、「双眼鏡で十分だねー」という始末。私がこれまで体験した星空観察の中で、これほど双眼鏡が役に立ったことはなかったと思います。双眼鏡が十分に主役を張れる星空観察でした。

もちろん、30cm超えの反射望遠鏡があれば、それはすばらしい体験ができたかもしれませんが、エータカリーナ、大小マゼラン、といった面積の広い見所が多く、それらの観察には双眼鏡が最適でした。ぼんやりと天の川を流すだけでも、全く飽きが来ません。天文ファンの間ではよく、「機材よりも空」という話になります。これを、改めて実感しました。

ここで評価が高かったのは6x30。特に女性に大好評で、どこで買えるの?とか、いくらなの?とか、質問攻めにあいました(笑)。あとからご注文もいただき、ありがとうございました。m(_ _)m

7x50の双眼鏡を持ってきている方が多かったのですが、ヒノデ6x30や、ヒノデ8x42を覗いてみたとき、見え方は遜色ないのに圧倒的にコンパクトなのが好評でした。それに加え、途中で少し雨が降ったこともあり、防水であることもありがたかったようです。

二日目(日食)

私自身、生まれて初めての皆既日食でしたが、天候にも恵まれ、本当に美しいコロナを観察することができました。


↑同行の高木さんによる写真。見事なコロナです。

皆既日食は、双眼鏡で見ることで、コロナの流線が重層的に見え、プロミネンスも確認できます。双眼鏡でみる価値は十分にあります。ただ、双眼鏡屋がこんなことを言ってはいけないのかもしれませんが、双眼鏡で見たのは、皆既日食が見られる100秒間のうち、2、30秒というところでした。


↑同行の青山さんによる撮影。日の出とともに欠け始めました。

あとの時間は、肉眼で日食を眺めました。眺めるというよりは、体感するという感じです。その前に見た金環日食も面白かったんですが、体感、という意味では比較対象になるものではありません。あたりの明るさだけでなく、温度までもが最大で10度近く変化し、影が揺らめき、鳥がざわめきます。その様子は、まさに天変地異と呼んで差し支えないものでしょう。

同行の方の中には、日食観察暦10回を超えるという猛者達がいらっしゃいました。一度体感してしまうと、もう一度見てみたくなる。何度体験してもまた見たくなる。そんな気持ちがわかりました。

三日目(野鳥、野生動物の観察)

野鳥や野生動物の観察のためヘイスティー湿)地へ。道中、双眼鏡のテストをする旨、同行の皆さんにお伝えすると、「是非協力したい」とうれしいご返答。湿地では、エミューやヨダカなど様々な鳥たちや、ワラビー、エリマキトカゲなどの野生動物を観察することができました。残念ながら、私を含めて、野鳥や野生動物に詳しい方がいらっしゃらず(日食ツアーなので、みなさん天文は得意なのですが・・・)、ガイドさんに教わりながら観察しました。


↑同行の木村さんによる写真。エミューですが、かなり大きかったです。

双眼鏡を試していたため、全く写真を撮れなかったので、同行の方から写真をいただきました(笑)。ご同行いただいた皆様にも使っていただきましたが、評判が良いのはここでもヒノデ6x30した。やはり肉眼だと、あとちょっと近くで見たい、というところで、エミューもトカゲも逃げてしまうんですね。そういう意味で、じっくり見られる双眼鏡は、観察の楽しさを何倍にも広げてくれます。

より細かいところが見たい、という本格的な観察には、やはり8倍位の倍率が必要かも知れませんが、そこまで求めない一般の旅行者には、6倍で必要十分なのかもしれません。ここでも、重要だったのは軽さ。女性に限らず、男性でもこのくらいの重さが一番だと感じる方は多いようです。

旅行という移動の多い条件もあり、総じて6x30は評判が良かったです。普通の観光旅行ならコンパクトサイズで十分といえますが、自然や星空を観察するのであれば、ヒノデ6x30はベストといえるかもしれません。